東京電力福島第一原子力発電所では15日、水素爆発を防ぐための1号機の窒素注入や、汚染水対策など、安定化に向けた作業が引き続き行われた。 1号機では、毎時28立方メートルずつ格納容器に窒素が注入され、同日朝までに注入量が約5200立方メートルに達した。東電が目標とする6000立方メートルに近づいたが、容器内の圧力はここ数日横ばいで、同容器から窒素や水蒸気が漏れている可能性がある。 東電は、海水の汚染対策として、セシウムを吸着する性質がある鉱物「ゼオライト」を詰めた土のう(1個約100キロ・グラム)を10個準備し、2号機、3号機の取水口付近にそれぞれ投入すると発表した。ゼオライトは吸着力が高く、猫用トイレの砂などに使われる。水中カーテン(シルトフェンス)、鉄板設置に続く海洋汚染対策となる。
土壌や海、大規模調査へ 全国の研究者が放射線量を測定 (04/14 21:31、04/14 22:11 更新) 原発事故の影響調査に向け開かれた海洋学者らの会合=14日夕、東京・本郷の東京大学 福島第1原発の事故を受け、全国の大学や研究機関の研究者らが、地元の住民や土壌、海への影響を大規模に調査する取り組みを始めることが14日、分かった。参加するのは教授クラスの100人以上で、ほかの教員や大学院生も含めると数倍の人数が見込まれる。希望する地元住民の放射線量計測を支援する事業も立ち上げる。 住民の放射線量測定は、放射性物質への不安に対応するためで、東京大と大阪大が中心となる。対象となる可能性があるのは、福島第1原発周辺の約20万人。そのうち放射性ヨウ素の被ばくで甲状腺がんになりやすい14歳以下は約3万人。 大学や研究機関の教員、研究者、大学院生から放射線の計測ができるボランティアを募る。 ま
福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故のあった福島県で、県警は14日、避難指示区域の半径10キロ圏内で事故後初めて実施した行方不明者の大規模捜索の結果、10人の遺体を発見したと発表した。 このうち7遺体は相馬市の遺体安置所などに収容、3遺体はがれきにはさまれるなどしていたため、この日の収容を断念した。 発表によると、捜索は同日朝から午後5時まで、警察官約300人を動員し、津波被害の甚大な浪江町請戸(うけど)地区で行われた。15日以降も続ける方針。 圏内には約1000人の不明者がいるとみられる。
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