「日本の労働人口の49%は、10年後に人工知能・ロボットに代替される可能性がある」――2015年12月、野村総合研究所(NRI)と英オックスフォード大学はこんな研究結果を発表した。テクノロジーが日々発達する中で「人間でなくてはできない」仕事が減っていく予感は、多くの人が感じていることだろう。 「代替可能性が高い職業」として具体的に挙げられている中には、シンプルな現場作業従事者だけでなく、税理士や会計士、行政書士など、いわゆる士業といわれる職業も含まれている。知識や資格が必要な専門職として、社会的地位も高い職業が並ぶインパクトは強い。 会計ソフトなどをはじめ、機械に代替されていくとされる士業は、近い将来本当になくなるのか。人工知能のさらなる発達で、コンピュータが「知識」と「ノウハウ」両方を身につけていった時、人間に残される仕事とは。 人工知能を“アシスタント”にするために 「税理士だけがこれ