格闘ゲーム『豪血寺一族』シリーズは、来年2023年で30周年を迎える。本シリーズの大きな節目に、過去作品の復刻の企画が人知れず立ち上がっていたようだ。しかしながら、ゲームの復刻は思わぬ壁に直面しているようだ。その壁とは、現代の倫理観と過去作との間に生じた“ズレ”である。 『豪血寺一族』は1993年に、アトラスがアーケード向けにリリースした対戦格闘ゲームだ。本作はゲームプレイはもとより、「登場キャラクターの濃さ」で知られている作品である。まず、主人公格のキャラクターからして、齢80に迫る老女「豪血寺お種」を配する突き抜けっぷりだ。また、多彩なキャラたちは、シリーズを通じて血縁関係となっている(一部例外除く)。強さを至上とする一族による、文字通り骨肉の争いが展開される内容だ。また、ニコニコ動画にて多大な人気を誇った動画「レッツゴー!陰陽師」も、もとを辿れば『新・豪血寺一族-煩悩解放-』のステー
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