参院選福岡選挙区で当選した民主党の大久保勉氏(49)の街頭演説会場に拳銃と実弾を持って現れ、銃刀法違反容疑で逮捕された無職高瀬正二郎容疑者(71)が、「米国に従属的な民主党政権を批判するため、民主党候補の演説を狙った」と供述していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。 福岡県警は高瀬容疑者を近く公選法違反(凶器携帯)容疑で追送検する。 高瀬容疑者は10日午後6時頃、大久保氏の応援演説が行われていた福岡市中央区天神2の商業施設前の路上に、米国製自動式拳銃1丁を持って現れ、陣営関係者に取り押さえられた。持っていた袋には実弾14発も入っていた。 捜査関係者によると、高瀬容疑者は「米国と対等な関係を唱えた鳩山内閣に期待していたが、菅首相は米国追従の姿勢を見せた」などと供述。会場で大久保氏の陣営スタッフにマイクを借りようとして拒否されたため「拳銃を突きつけてマイクを奪い、意見を述べるつもりだ