【ニューヨーク=青柳知敏】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は十日、国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の息子オマル氏(30)らがオバマ米政権による同容疑者の殺害を激しく非難し、「暗殺は国際法のみならず、公平に裁判を受ける権利さえも無視した」と主張する声明内容を報じた。 同紙によると、声明はオマル氏の回想録の出版に協力した米国人作家が提供。イラクのフセイン元大統領が拘束時に処刑されず、裁判で断罪されたことなどを例に出し「世界に真実を示すため、拘束して裁判にかけるべきだった」とする内容と伝えている。