3月に90歳で死去した森山栄治氏から関西電力の幹部ら20人が計3億2000万円の金品を受け取っていた問題で、同社は10月2日、社内調査報告書を公表した。 森山氏は、関西電力の高浜原発が立地する福井県高浜町で1977年から10年間に渡って助役を務め、原発関連の仕事を調整。地元に絶大な影響力を持っていたとみられる。報告書は、森山氏が存命中の2018年9月にまとめられた。 調査対象者のうち20人が森山氏らから現金、商品券、金貨、小判などの金品を渡されていた。お菓子などの土産物の袋の底に、見えないようにして金品を渡されるケースが多かったという。拒否すると「お前、誰に向かって言うてんねん」「無礼者。ワシを軽く見るなよ」と激昂されるため、諦めざるを得なかったと記述されている。 金品の受け渡しの際以外にも、森山氏は少しでも意に沿わないことがあると急に激昂し、「無礼者!」「おまえは何様だ!」などと長時間に