一見ベンチャーとは関係ない話に思えるかも知れませんが、今回はまず日本航空の話から。 8月7日の東京新聞朝刊に「日航未公開株 京セラなど8社購入」という記事がありました。日本航空は今年9月に東京証券取引所に再上場することが承認されましたが、2010年12月に日航役員のうち20人が1人20万円分の未公開株を購入、更生計画が終了する直前の11年3月に京セラなど8社が合計127億円の第三者割当増資を引き受けていたので、今度の再上場でこれらの株の価値が倍になります。京セラは日本航空の稲盛和夫名誉会長が創業した会社だし、大和証券グループ本社は再上場の主幹事をつとめることになっているので、「関係者からは疑念の声が出ている」といった内容です。 日本航空が再上場のために提出した有価証券届出書を見てみると、増資は全部で3回。1回目は株式会社企業再生支援機構が3500億円、2回目は役員20人が1人20万円ずつ、