強い将棋ソフトを作る場合は、探索速度を上げるとか評価関数を良くするとか並列処理するとか、方法論そのものは存在していて(困難ではあっても)その方向に着実に進歩しているように思う。 ところが、初級者向けの弱い将棋ソフトの進歩は、強い将棋ソフトの進歩に比べると微々たるもののように思う。それでも素晴らしい初心者向けコンピュータ将棋ソフト「こまお」で紹介したように、ぽつぽつ初心者向けのソフトも出てきている。でも、まだまだ「弱ければ初心者向け」と誤解したような作りのソフトも多い。 左図はそのようなソフトと対局した一局面。論点をはっきりさせるため、先手の私はワザと駒を捨てるように指している。初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2六飛△6二玉▲7六飛△5一金右▲7四飛。飛車がタダである。しかし、コンピュータはこの飛車を取ってくれない! 以下、 △1二香▲8四飛△9二香▲8三飛成△5二玉▲7二龍△6二
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