メキシコ洞窟で少女化石=水底で発見、1万3000年前―北米先住民の祖先か 時事通信 5月16日(金)3時4分配信 メキシコ・ユカタン半島東部の水がたまった洞窟の底から1万3000〜1万2000年前の少女の頭骨などの化石を発見したと、同国や米国などの研究チームが16日付の米科学誌サイエンスに発表した。 細胞に含まれる小器官ミトコンドリアのDNAを抽出して解析した結果、現代の北米先住民に多いタイプと判明。2万6000〜1万8000年前に北東アジアから当時地続きのベーリング海を北米大陸に渡り、海岸沿いに南下した祖先の一人と考えられるという。 化石の少女は死亡当時15〜16歳で、身長約150センチと推定された。頭骨以外の骨格までほぼそろっているのは珍しいという。 洞窟は石灰岩質の地下に大きく広がって水がたまっており、熟練したダイバーでないと入れない。近くでは動物の化石も多数見つかり、この洞窟