ルネ・デカルトというと、大げさに言うと「近代哲学の父」ということになっていて、その著作なども継続的に読まれている。ここでも頻繁に「我思う、故に我あり」という有名な言葉を引いてきたし、人間機械論などは当時は突飛な考え方であったろうと思うが、今ではそれほど珍しい考え方には思えない。もちろん、現代でも神秘主義は主要な考え方のひとつではあるけれども。 なんというか、そういう難しそうに見える話はさておいて、3冊の本の紹介をしたい。デカルトさんとパスカルさんの名前を初めて見たのは歴史か思想の教科書あたりだったと思うけれども、どういう人たちだったのかというのを初めて知ったのは10年ほど前のことだった。 アンドリュー・ワイルズという人が、1670年に出版された古代ギリシャの算術書の翻訳にピエール・ド・フェルマーというフランス人が付けた注釈に含まれていた、有名な定理(厳密には予想)を証明したというニュースが