「日本のIT業界はよく、『キビシイ、キツイ、カエレナイ』の3K職場などと言われる。こんな状況を変えるお手伝いをしたい」。マイクロソフト日本法人のダレン・ヒューストン社長は8月29日、横浜で開催している技術者向け会議「Tech・ED 2006」の基調講演で、こう訴えた(写真)。 ヒューストン社長は、「日本のITエンジニアは、これからの日本社会で極めて重要な役割を担っている。ところが現状では、決してハッピーとは言えない」と話す。3Kに象徴されるように、現場の業務が過酷であることが大きな要因だ。 「しかし、ITエンジニアの仕事は本来もっと楽しく、やりがいがあるはず。私が見てきた米国のエンジニアの多くは、週末を返上してまで出社するようなことはしていない」とヒューストン社長はいう。主要な理由として、「米国には強力な技術者コミュニティが多数存在しており、ソフト開発やビジネスをリードしている」(同)点を