長寿を祝う会で、おからのケーキを食べるカバの「デカ」=09年9月、石川県能美市のいしかわ動物園 いしかわ動物園(石川県能美市)の国内最高齢のカバ「デカ」が5日、58歳で死んだ。カバが50年以上生きるのは珍しいといい、人間なら100歳超。若い頃は菓子メーカーの「キャンペーンガール」として全国を回り、年を重ねてからは「デカばあちゃん」と呼ばれる人気者だった。 園によると、雌のデカは5日午後3時から夕食を始め、変わった様子はなかったが、午後4時10分、プールに沈んでいるのが見つかった。解剖して死因を調べる。 デカは1952年にアフリカで生まれたとされる。53年、カバヤ食品(本社・岡山市)がキャラメルのキャンペーンのために招き、「カバ子」の名で全国を巡回。各地の動物園を経て62年、いしかわ動物園の前身施設に移った。 園は6日午前9時半からカバ舎前に写真を飾り、献花台を置く。ファンが参加でき