松江、出雲両市を走る一畑電車(出雲市平田町)が、全国の鉄道路線で初となる本線上での電車運転体験会を松江しんじ湖温泉駅(松江市中原町)で報道関係者向けに開催した。参加した約15人が無線でやりとりし、片道約250メートルの区間を走らせた。21日から冬季を除く月1回実施する。 鉄道ファンの集客が狙いで、午後9時50分に同駅に到着する最終電車を運転する。7日夜は2両編成の1000系電車を使用した。ほかに京王電鉄から譲渡された2100系と5000系が対象で、運用上、使用する車両は当日まで分からないという。 参加した関係者はブレーキ解除後、アクセルに当たるマスコンを入れて時速15キロまで加速。折り返し地点前でブレーキをかけ、線路上に設けた停止位置目標に合わせて止めた。 出発前はハンドル操作ができるマスコンキーを挿入したり、運転席の列車無線で雲州平田駅の運転指令員と対話したりした。 1往復当たりの所要時