ITサービス産業はいよいよ持続的な業績拡大期を迎えたようだ。上場するソリューションプロバイダのうち、決算期が3月である主要75社の2006年度第1四半期決算からは、業界の好調さが確認できた。前年同期比で増収を達成した企業は78.1%(前年同期と比較できる73社中57社)と、前回の61.1%(同じく72社中44社)から17.0ポイントも改善したからだ。 利益面では、前進がなかった。営業黒字の企業は60.0%と、前回の59.5%からほぼ変わらず。前年同期比で増益を達成した(黒字化を含む)企業の割合は40.0%と、前回の41.9%からむしろ減少した。 ただし、問題視することはない。ITサービス業界の売り上げは第2/第4四半期に集中しがちだが、営業やマーケティング費用は季節要因が小さい。つまり、売り上げ拡大のために、営業やマーケティング面で攻めに出れば、短期的には利益が圧迫されるのだ。 なお、第1