米IBMがビジネスモデルを大きく変革しようとしている。今後数年をメドに、コンサルティングからシステムの構築・運用までのすべてを統一し、世界中のリソースから選んだ最適解を提供できるようにする。その実現に向け、徹底した“IBM標準”の浸透を図る。 写真1●インドを訪問しIBMインドの社員と交流したサミュエル・パルミサーノ会長兼CEO(2006年6月) データセンターや研究開発設備に対する大規模投資を明らかにした 梅雨空が続く2006年6月9日、東京・虎ノ門にあるホテルオークラに、米IBMのサミュエル・パルミサーノ会長兼CEO(最高経営責任者)の姿があった。日本の名立たる企業のCIO(最高情報責任者)やCTO(最高技術責任者)を前に、「Innovation That Matters~なぜ今イノベーションが重要なのか?」と題した講演を行うためだ。 パルミサーノ会長が日本で公式の場に現れるのは、02