最近はいずこもリストラの話ばかり。暗い話題が聞く人、読む人の気持ちを暗くして、それが景気の“気”にも影響を与える。不景気な時はこんなものだが、後ろ向きの話の相互作用で必要以上に景気が悪くなる。ユーザー企業のIT投資も大幅な縮小が確実だが、そんなことばかり話題にしているとIT市場はますます冷える。どうしたものかと思っていたら、あるユーザー企業の人から良いことを教えてもらった。 その人によると、この“100年に一度”に不景気は「情報システムが身軽になるチャンス」というのだ。大手ユーザー企業の人なら、システムが身軽になると聞くと、すぐにピンと来ると思う。大企業になればなるほど、無駄なシステム、意味のないアプリケーションがゴロゴロと転がっているからだ。システム部門としては何とかしたいと思っていても、平時には無理。だから、この非常時にバッサリというわけだ。 大手企業、歴史のある企業ほど、情報システム