昨年から続いていたシステム開発投資の抑制は2009年4~6月に底を打った。景気の先行きは不透明だが,近い将来の景気回復を見据えたシステム開発案件が本格的に再開しそうだ。ただし,運用・保守分野への投資は緊縮ムードが続く。 日経コンピュータと日経BPコンサルティングはIT投資額の増減を四半期ごとに測る「IT投資DI(ディフュージョンインデックス)」を策定。システム利用企業のCIO(最高情報責任者)やシステム部長などで構成する景況/IT投資動向調査パネルに対し,調査システム「AIDA」を使って「景況/IT投資動向調査(09年4~12月)」を実施した。調査期間は2009年8月19~30日で,有効回答は312社だった。 2四半期連続でDIはプラス維持か 新規開発分野のIT投資DIは,2009年7~9月期にマイナスからプラスに転じた(図1)。7~9月に執行した新規開発投資額を,前四半期(4~6月)より