日本に美術マーケットはない。何故なら真の知的階級など、この国には一人も存在しないから。居るのは卑しい成金だけ。既に海外で評価の決まっている作品を「自分は欧米の一流と同じなのだ」という証としてのみ、この国の二流の成金どもは欲しがる。だから芸術家は必然的に海外で評価を得るしか選択肢がない。 でもそれはそんなに簡単ではない。キチンとした作品では評価をされないから。マイノリティーな日本人は「ネタ扱い」でしかない。ハリウッドを想像してもらえば分かりやすい。東洋人で必要とされるのは「ルーシーリュー」と「ジャッキーチェン」だけ。「屈辱的な東洋人カリカチュア」と「中国雑技団」しか許されない。超ふざけるな! でも過去にはきっとチャンスがあった。戦後の欧米にあった博愛主義という「奢った思想」に上手くつけ込み、ポジションを作れる瞬間があった。でもそれを全部ブチ壊された。一体誰に? それは三宅一生。あの似非アーテ