昨年8月の総選挙で当選した民主党の小林千代美衆院議員(41)(北海道5区)個人に、北海道教職員組合(北教組)側から、計千数百万円の選挙費用が渡されていた疑いが強まったとして、札幌地検は15日夕、政治資金規正法違反(企業・団体献金の受領など)の疑いで、札幌市中央区の北教組事務所を捜索した。 関係者によると、北教組側は2008年以降、昨年8月30日の衆院選まで複数回にわたって、計千数百万円を小林氏側に選挙資金として提供していたという。資金は北教組が捻出(ねんしゅつ)した裏金との見方もある。 地検はこうした資金提供が、政治家個人への企業・団体献金を禁じた政治資金規正法に違反する疑いが強まったと判断。強制捜査を経て資金の流れの全容解明を急ぐ方針だ。 昨年の衆院選で小林氏は、陣営の選対委員長に北教組幹部が就任するなど、北教組の全面支援を受け、自民党の町村信孝元官房長官を約3万票の大差で破った。 しか