開港に備え、乗降客を迎える準備作業が大詰めの静岡空港=静岡県牧之原市の静岡空港駐機場で、6月1日、竹地広憲撮影 飛行の障害となる立ち木の伐採問題などで開港が3カ月遅れた静岡空港が4日、オープンする。静岡県にとっては20年越しの悲願実現で「利用者数で地方空港トップの座を」と鼻息は荒い。だが、出口の見えない不況と新型インフルエンザ禍のダブルパンチで、一部の定期便は利用者が見込めず、早くも欠航が決まった。地方空港の苦戦が目立つなか、5年後には収支を均衡させるという県のシナリオも、視界不良は否めない。【竹地広憲、位川一郎】 【静岡空港:周辺の立ち木、伐採作業始まる】 「飛行機は逆風に向かって飛ぶ。最後まで不況や新型インフルエンザなどの逆風に見舞われる静岡空港らしいスタートになった」 静岡市のホテルで5月31日に開かれた記念祝賀会。空港反対派との摩擦から辞表を提出し、18日に自動失職する石川嘉