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iSCSIが牽引する中堅・中小向けストレージ――大手ベンダーの動向は:アナリストが斬るITトレンド(1/3 ページ) データの増大にともない、ストレージへのニーズも高まる中、各ベンダーからさまざまなストレージ製品が発売されている。今回は特に、中小・中堅企業向けストレージにおけるベンダーの動きを探ってみよう。 前回は年商に応じて中堅・中小企業を4つの区分に分け、各区分におけるユーザーのストレージ活用実態について俯瞰してみた(前回紹介した年商による中堅・中小企業区分)。今回は大手ストレージベンダー各社の中堅・中小企業向け製品展開を見ていくことにする。 iSCSIの登場によって中堅・中小企業に対してもIP-SANストレージを安価に提供できる素地が整ってきた。2008年からは100万円を切るiSCSI対応ストレージが各ベンダーから提供されてきている。これを契機にストレージ分野においても中堅・中小企
Windowsの「共有フォルダ」機能を設定・利用したことのある読者も多いと思うが、今回取り上げる「NAS(Network Attached Storage)」は、「共有フォルダ」などのファイルシステムをネットワーク経由で提供する専用のストレージである。最近では一般消費者向けにも多数製品がそろっており、より身近な存在になりつつある。前回紹介したFCやiSCSIと何が違うのか、NASについて見ていこう。 ファイル共有ニーズとファイルサーバの出現 TCP/IPの普及により、ワークステーションやパソコンをLANに接続することが一般化してくると、互いにデータを共有するニーズが高まった。その中で、米サン・マイクロシステムズが1980年代後半に、UNIXベースのSunOSにNFS(Network File System)という分散(共有)ファイルシステムを実装しリリースした。NFSは、クライアント/サー
サーバ仮想化ブームの一方でファイルストレージの管理の問題が見落とされていないだろうか。ストレージに対する非効率な投資やその結果生じた運用・管理の負荷増大によって、今日もシステム管理者は会社で朝を迎える。 サーバ仮想化は花盛りだが…… エンタープライズITは空前の仮想化ブームである。仮想化に関連したセミナーには参加者が大勢詰めかけ、仮想化をテーマにした記事や広告がメディアを賑わせている。ただ、そのほとんどがサーバ仮想化を論じたものだ。確かに、ITコストの8割が保守・運用に費やされ、ビジネスロジックの改善や新たなテクノロジーの導入といった戦略的なIT投資は2割程度に伸び悩む現状で、サーバの台数削減をはじめ、利用率の向上や迅速なアプリケーションの導入、コストの抑制といったメッセージは大変魅力的に伝わる。 だが、ITインフラ全体を俯瞰してみると、スイッチやルータ、ロードバランサなどのネットワークイ
F5のサイト サポート ポータル F5製品およびサービスに関するセルフサービス ヘルプの記事 DevCentral 弊社主催のコミュニティでつながり、学ぶ My F5 サブスクリプションおよび登録キーの管理 Partner Central F5パートナーのためのリソースおよびサポート ポータル LearnF5 Learn to use F5 products F5へのお問い合わせ F5販売担当部へのお問い合わせ 詳しくは、F5の営業担当社にお問い合わせください F5サポートへのお問い合わせ お近くのサポート担当者にお問い合わせください プロフェッショナルサービスへのお問い合わせ F5ソリューションを最適化するためのサポートを受ける 無料トライアル 複数の環境にわたりアプリケーションの安全性、速度、信頼性を確保するこれらの製品を、無料でお試しください。 F5 Distributed Clou
複数台のサーバに対して、リクエストを振り分けるロードバランサのベンダーとして知られるF5ネットワークス(以下、F5)。前回は米F5ネットワークス マーケティング上級副社長 ダン・マット氏、同CTOカール D. トリーブス氏の話を元に、仮想化とF5の関係を見てきた。今回は新たに取り組んでいるストレージの仮想化について見ていきたい。 サーバの次はストレージ仮想化に注力 もう1つ同社が力を入れている製品が、ストレージの仮想化を実現する「F5 ARXシリーズ」(以下、ARX)である。これは2007年に買収した米アコピア・ネットワークスの製品をベースにしたもので、異なるベンダーのファイルサーバ・NASを束ね、論理的に1つのファイルサーバとして見せかけることができるアプライアンスだ。 扱えるファイル数に応じて、いくつかのプラットフォームが用意されており、11月に発表された最新の「ARX4000」は4U
「『仮想化ありき』ではなく,さまざまな課題を解決しようとしたら,仮想化に行き着いた」――。第一生命情報システム オープン技術グループの雨宮崇氏(写真)は,9月14日に開催された「仮想化最前線」セミナーで,第一生命保険のファイル・サーバー統合プロジェクトにおける取り組みを明かした。 第一生命が,全国2000カ所の支社や支部にある2300台のファイル・サーバーの統合を開始したのは,2004年のことである。各拠点ごとにファイル・サーバーが散在していると,セキュリティ対策が難しい上,運用管理の手間もかかる。各サーバーに含まれるデータを有効活用する上でも統合を進め,集中管理することを決めた。最終的には28台のサーバーに集約。最低でも2.5Tバイトのディスク容量が必要だったが,将来のデータ増を考慮して5Tバイトのストレージを導入した。サーバー1台当たりのディスク容量は,150G~250Gバイトである。
ストレージの仮想化とは,異機種混在のストレージ環境を一つの仮想的なストレージ,いわゆる“ストレージ・プール”として見せる技術である。従来のストレージ装置に備わる機能上の制約を乗り越え,こうした使い方ができるようになってきた。 集中管理とILMが背景に 数年前からストレージ装置の高機能化が進み,論理的に領域を切り分けたり,高速にコピーしたりする機能を備えるようになった。だがそれらは主に,装置内,あるいは同一メーカー製の装置間に限られる。こうした制約が以前からあった。 大容量のストレージ装置を1台導入し,それで容量面でまかなえている間はこの制約は気にならない。だがここに来て,個人情報保護法などにより,企業内のデータを集中管理する動きが急激に進んだ。管理が行き届かない拠点にストレージ装置を設置せず,センターでストレージ装置を一元管理するようになった。その結果,大容量のストレージ装置でも1台では容
ストレージを運用管理する上で最も効果を期待できるのが「デバイスの仮想化」、「容量の仮想化」である。今回は具体的な効果を紹介するとともにストレージ仮想化に対する異なる3つのアプローチを紹介する。 レガシーリソースを活用するには? システムで扱うデータ量が指数関数的に急増していることは、すでに多くの企業が実感しつつある事実である。3年間のデータ量の増加を考えてストレージを追加導入したのに、わずか1年で容量の限界を迎えてしまったという企業も少なくない。急激な容量増は、従来のストレージにディスクを増設しただけでは追いつかず、結果的に別のストレージを追加導入することになる場合もある。また、思い切って容量単価を削減できる新機種に入れ替えるという選択をする企業も少しずつ増えている。 しかし、企業システム内に多種多様なマルチベンダーのストレージデバイスが混在することは、とても大変なことである。機種によって
現在のストレージ分野におけるトレンドの中でも、最も注目されているのが「ストレージ仮想化」だ。サーバ仮想化とともに、多くの企業システムへの導入機運が高まっている。 多様な側面を持つストレージ仮想化 今、ITリソースを有効に活用する手段として、さまざまな仮想化技術が注目されている。特に、サーバ仮想化は普及期に突入したと考えられており、すでに過半数を超える企業が何らかのシステムの実運用にサーバ仮想化を導入したといわれている。そして、サーバ仮想化に続いて普及すると見込まれるのが、ストレージ仮想化である。 ストレージ仮想化は、大雑把に言えば、物理的なストレージを論理的に統合して、利用する側から見て一つのストレージプールとして扱おうという技術である。物理的なサーバを論理的に分割する一般的なサーバ仮想化技術とはちょうど逆になるが、ハードウェアから実際に利用する論理的なリソースを切り離し、利用効率や管理性
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます (前編はこちら) “仮想化”のためのインフラ “仮想化”とは本質的には「物理的な存在からの解放」を意味する。仮想化によって、我々は物理サーバやストレージの台数や構成、その設置場所などといった“制約”にとらわれずに、ITシステムを構成できるようになる。 これはまさに前回も解説した“関係性の変化”そのものであり、ストレージネットワークが提供するものと同じである。したがって、サーバ仮想化やストレージ仮想化技術は、ストレージネットワークを前提に使用することではじめて、その本来の効用を得ることができる。 サーバ仮想化とストレージネットワーク サーバ仮想化技術とはVMware ESX Server、Xen、Microsoft Hyper-Vなどに代
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます この連載では、SAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)などのいわゆる「ストレージネットワーク」を中心に、データセンターを構成するサーバやストレージ、さらにはネットワークの最新の市場動向や関連技術を5回にわたって解説する。第4回では「多様化するストレージネットワーク」をテーマに、昨今使用されつつあるストレージネットワーク関連の技術を紹介する。 ファイルアクセスの多様化 ファイルアクセスのプロトコルとして現在最もよく使用されているのが、Windows環境では「CIFS(Common Internet File System)」、UNIX/Linux環境では「NFS(Net
「ファイル・サーバーの多くは無法地帯で残念な状態にある。ただECM(Enterprise Content Management)の考え方を適用すれば,情報漏洩は防げる」。2009年9月4日にセキュリティ関連イベント「Security Solution 2009」で講演した野村総合研究所(NRI)基盤ソリューション事業本部上級システムエンジニアの南剛志氏(写真)は,ファイル・サーバー再生の勘所を披露した。 南氏はファイル・サーバーの問題点を「ジャングル化」「孤島化」「ゴミ箱化」「無法地帯化」の4つに分類。必要なファイルが見つからず,簡便であるがゆえに部署サーバーが乱立。必要以上の大容量がファイル整理を怠らせ,「機密情報と公開資料が混然一体となっているのが現状」と指摘する。 この状況を改善するには「企業コンテンツを集中管理するECMの考え方を取り入れるのが有効」という。 「統合」「共有」「セキ
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