今回は前回とは別な側面から、なぜなぜ分析で非常に大切な言葉使い(「なぜ?」の出し方)について考えてみたい。 まずは下の図に示したなぜなぜ分析を見てほしい。注目してもらいたいのは「なぜ3」から「なぜ6」までの流れだ。 「なぜ3:太郎が会社名を確認しなかった」のはなぜか。それは「なぜ4:太郎が確認するのを怠った」から。では、「なぜ4:確認するのを怠った」のはなぜか。それは「なぜ5:大事な書類を作成しているという意識が欠けていた」から。 個人に起因する「なぜ?」は意味なし 「なぜ5:意識が欠けていた」のはなぜか。それは「なぜ6:大事な書類であることを教育されていなかった」から。結果、今回のミスの再発防止策は社員教育プログラムや部下の指導方法の見直しに決まった。一見、何の問題もないように思えるが、なぜなぜ分析としては致命的な過ちを犯している。 この例の場合、社員教育や指導方法の改善だけで、本当にミ
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