電力10社は27日、原油や液化天然ガス(LNG)など燃料費の変動分を反映させる毎月の料金変更(燃料費調整制度)による4月の電気料金を発表した。 円安でLNGなどの輸入価格が上昇したため、全社で値上がりする。都市ガス大手4社のガス料金も同様の制度で上がる。電気とガスの全社が値上げするのは8か月ぶりだ。 平均的な使用量の家庭で、電気は24~131円、ガスは72~104円の値上がりとなる。原子力発電所の停止に伴う値上げ実施を申請している関西電力と九州電力は、申請がそのまま認められれば、それぞれ671円、444円の上昇となる。 原油や石炭に比べてLNGの輸入価格の上昇幅が大きく、LNGによる発電比率が高い東京電力や中部電力の値上がり幅が大きくなった。