大日本印刷(DNP)は2011年11月10日、音楽コンテンツの違法コピーを抑止する電子透かし技術「ゲンコーダ Mark for COPY PROTECT」を発表した。この技術は、違法コピーした音楽コンテンツの再生時に雑音を発生させ鑑賞を妨害するもの。音楽コンテンツのクオリティを損なうことなく、雑音データを埋め込める。違法にコピーされた音楽コンテンツを既存の AV 機器で再生すると雑音が生じるため、抑止効果が見込まれるという。 同技術は、人間の聴覚と音響入力機器の感度範囲の差を利用したもの。人間の聴覚よりも狭い 200Hz 前後~12kHz 前後の音波帯域に雑音データを埋め込むことで、違法コピーした音源を再生する際に雑音を発生させる。音響入力機器を使って録音や圧縮を行うと、聴取可能な音波帯域は狭くなる。人間の聴覚が知覚できる音波帯域は 20Hz~20kHz と言われており、音楽用 CD や