最近の二つのエントリー(1,2)に関して、コメント欄でerickqchan様とかなり色々と議論させていただいた。 erickqchan様は以前からサムナーの論文やブログを読みこんでおられ、むしろ筆者の誤解に対する様々な指摘を頂いたという方が適切かもしれないが、結局のところ筆者は理解が深まった部分はあったものの、エントリー内で指摘したリフレ政策、名目GDP目標政策への懸念 は払拭されなかった。 リフレ政策は「分かる人には分かる」ものらしいが、その線で行くと筆者は「分かる人」ではないらしい。 ただ、仮に理論的にリフレ派が正しいとしても、その理論が「分かる人にしか分からない」のであれば、その様な政策は機能するのだろうか? 市場メカニズムの優れている点は経済を構成する最小単位である所の「個人」はその様な理論を「分かる」必要が全くないことである。人々は目先の個人的な効用の増大をとりあえず目指していれ