前回はとっても分かりにくいと思われている税金の仕組みについて、個人事業主の立場から説明した。サラリーマンにも共通する部分があるので、ツボは分かってもらえたのではないだろうか。 どんなふうに払う税金が決まるか分かったら、次に考えるのは、どうしたら払う税金が減るかだ。 本末転倒にならぬように──節税 誰しも節税したいものだ。納める税金を減らすには課税所得を減らせばいいことになる。前回書いたとおり課税所得は、 売上(収入)-経費=所得 所得-各種控除=課税所得 となっている。課税所得を減らすには単純に3つの方法がある。 売上(収入)を減らす 経費を増やす 各種控除を増やす 売上(収入)を減らせば、確かに税金も減るがこれでは全然うれしくない。本末転倒といってもいいだろう。となると残りの2つ──経費を増やすのと、各種控除を増やすことが節税の対象となる。 気分的には“35%ポイント還元”──経費を増や