中国の重慶市で、体重を重くするために鉱物を食べさせられていたニワトリ1000羽以上が当局に押収された。英字紙チャイナ・デーリーが10日報じた。中国ではこのところ、食品の安全性をめぐる問題が再び相次いでいる。 同紙によると、重慶市の当局は、ニワトリの消化管から「未知の異物」が見つかったとの消費者からの通報を受けて調査を開始。7日にニワトリ約1000羽を積んだトラック2台を調べたところ、「重晶石」の粉を与えられていたことが分かったという。重晶石は、病院でのレントゲン撮影時などに使われる硫酸バリウムの結晶。 中国では2008年、メラミン入りの粉ミルクを飲んだ乳幼児少なくとも6人が死亡し、約30万人が健康被害を訴えるなど大きな社会問題となっていた。 先月には同じく重慶市のアイスクリームメーカーから、有害物質メラミンが混入した粉ミルク26トン以上が押収されていた。(ロイター)