「第2のワンピースを見つけたい」──集英社の少年ジャンプ編集部は5月9日、デジタル事業の取り組みや「少年ジャンプ」の将来について語るイベントを実施し、こう語った。Web上で誰もが気軽に漫画を公開できる時代になったことを受け、新たな才能に出会うべく、デジタル事業の取り組みを加速させる考えだ。 集英社 少年ジャンプ+編集部の籾山悠太主任は、PCやスマートフォン、デジタルツールなどの普及で漫画をめぐる状況が変化する中で、「雑誌を核とした人気漫画を生み出すサイクルが崩れるかもしれない不安と、より多くの新人作家さんに出会えるかもしれないという期待の両方がある」と語った。 かつては、少年ジャンプ編集部が新人作家と出会う方法は(1)持ち込みの電話、(2)漫画賞への投稿、の2つで、多くの新人作家が週刊少年ジャンプでの連載を目標に集まってきたという。しかし、今はSNSやイラスト共有サービス「pixiv」に作