「パラレルキャリア」「パラレルワーク」という言葉が広く使われるようになって久しい。一つの会社で働くだけではなく、さまざまなフィールドを行き来することでビジネスチャンスをつかみ、キャリアを築いていく時代。そんな潮流の中でもなお、小友康広さんは際立った存在と言えるかもしれない。 電子ブックの作成をはじめとした多様なウェブアプリケーションを提供するスターティアラボ株式会社(東京都新宿区)の取締役CPO(Chief Product Officer)であり、岩手県花巻市で110年続く老舗企業・株式会社小友木材店の4代目社長であり、地元の街づくりのためにさまざまなアプローチを行う株式会社花巻家守舎の代表取締役でもある。月の半分は岩手、もう半分は東京で過ごす「パラレル経営者」だ。 小友さんはなぜ3社の経営者を兼務しているのか。そして、パラレル経営を可能にしているものは何なのか。第1回では、キャリアの入り