(2014年1月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 危機の勃発から4年が経過し、慎重な楽観的意識がユーロ圏に戻ってきた。相対的な資本不足の後、資本が再び周縁国政府に流れ込みつつあり、これら周縁国の借り入れコストの低下を可能にしている。 こうした意識の変化が最も目立つのがアイルランドだ。危機が頂点に達していた時、アイルランドの10年物国債利回りは14%まで急騰した。今週、アイルランドが救済プログラムから脱却してから初めての国債入札で、同国政府はわずか3.54%の利率で37億5000万ユーロを調達した。スペインとイタリアの国債も需要が回復しており、両国の借り入れコストは2010年の水準に低下している。 こうした反転は、市場がユーロ圏を見るようになった認識のし方に基本的な変化が起きていることを反映している。欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁が2012年にユーロを救うためなら「何でもす