乗り合いバスの旅、ついに完結 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫) 長かった行きあたりばったりの旅もついに終わりを迎える。南ヨーロッパからロンドンへわたる。一年くらい世界を放浪していたのだから、今の時代で考えてもすごいことだと思う。 このシリーズを読んでいる最中、何度「こんな旅をしてみたいな」と思ったことか。道中の出来事はフィクションが含まれているかもしれないが、それでも興奮したし感動したし異国の匂いや質感も感じ取ることが出来た。こんな物語が沢木さんの頭の中に残っているのだとしたらうらやましい限りだ。ちょっと分けて欲しい。 ローマの休日もどき なんてたってイタリアである。ミラノ、ヴェネチア、トスカーナなど地名を聞くだけでオシャレな気分になれる国だ。多くの芸術作品と数えきれない料理。香川県民が水不足にもかかわらずうどんをゆがくのを止めないのと同様、イタリア人も干ばつになるまでパ
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