円相場は引き続き下落し、さらに10%下げて1980年代以来の水準に沈む可能性があると、ティー・ロウ・プライスのグローバル債券ポートフォリオマネジャー、クエンティン・フィッツシモンズ氏が指摘した。日本銀行が大幅な利上げに消極的なためだという。 同氏はインタビューで「現時点で大幅な円高は日本の利益にはならない」とし、「債務の持続可能性を巡る懸念があるため、利上げするにしてもあまりにも大幅な引き上げは望んでいないだろう」と語った。 円相場は90年以来の円安水準にあり、日本の当局者は必要に応じて円を支える措置を講じる用意があることを示唆している。日銀は先月、マイナス金利政策を解除したが、なお米金利を大きく下回っており、円の下支えにほとんど寄与していない。 こうした状況を背景に円は今年、対ドルで8%余り下落し、1ドル=154円台を付けた。フィッツシモンズ氏によると、その主因は、米国の強いデータを受け
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