ブックマーク / gendai.media (281)

  • 苦節15年…会社員を辞めた私が「時代小説」で「藩=組織」を描く理由(小説現代) @gendai_biz

    刊行直後から各紙誌の書評にたびたび取り上げられ、発売2ヵ月で5刷が決定。今大きな反響を呼んでいる時代小説『高瀬庄左衛門御留書』をご存知だろうか。 舞台は江戸時代。架空の藩、神山藩の下級武士である高瀬庄左衛門が主人公だ。50歳を前にを亡くし、息子をも事故で亡くしている。寂寥と悔恨の中で、息子の嫁だった志穂とともに手慰みに絵を描きながら、ただ倹しく老いていく日々。だがゆっくりと確実に、庄左衛門は藩の政争に巻き込まれていく――というストーリー。 「上役からの理不尽な仕打ちに苦しむ下級武士」という、しばしばある構図にとどまらず、自分を理解してくれる上の立場の人間もいれば、自分のことなど気にも留めていないが藩の政治に欠かせない人物もいる……というように、組織内の人間を多面的に描いているところにも、独自の視点を感じさせる。 著者の砂原浩太朗さんは、文芸編集者からフリーランスのライター、校正者を経て作

    苦節15年…会社員を辞めた私が「時代小説」で「藩=組織」を描く理由(小説現代) @gendai_biz
  • だから言わんこっちゃない、LINE情報漏洩の深すぎる闇(山本 一郎) @gendai_biz

    7年前から指摘してきたのに 今回、朝日新聞・峯村健司さんらの報道で明らかになった、⽇国内で最も利⽤されているSNSLINE」の個⼈情報が、⽇国外である韓国のサーバーに暗号化されていない無防備状態格納されており、しかも再委託先の中国企業などがアクセス可能な状態だったという事件は、第一級の情報漏洩事案である可能性があり、安全保障上、極めて重大な損失を日の国家・社会に与えかねないものだと認識しています。 筆者は、LINEが設立に関与した一般財団法人情報法制研究所の事務局次長と上席研究員を兼任し、また、日の個人情報保護の枠組みについて研究を行ってきました。 LINE事件についても知り得る立場にあり、2014年ごろからこの問題について警鐘を鳴らしてきたつもりではありましたが、今回の一連の報道でようやく広く国民の知るところとなり問題視された件については、安堵と同時に忸怩たる気持ちを抱き

    だから言わんこっちゃない、LINE情報漏洩の深すぎる闇(山本 一郎) @gendai_biz
  • 『GINZA SIX』“大量閉店”騒動のウラで、マスコミが報じない「東京大崩壊」のヤバすぎる現実(小島 健輔) @moneygendai

    もとから採算度外視の「メディアハウス」だった アパレル店や服飾雑貨店では売上に占める家賃負担率は12%程度までが好ましく、販売費(人件費や光熱費、キャッシュレス手数料)と合わせて30%強までに収めないと採算が苦しくなるが、都心の路面店や前述したような著名商業施設ではイメージ先行の“旗艦店”扱いの出店が多く、コロナ前のインバウンド景気下でも家賃負担だけで売上の半分に迫るケースが少なからず見られた。 これら華やかな都心の商業施設はインバウンドやラグジュアリーを狙って贅沢な投資をしており、テナント損益無視の高家賃戦略を採る「メディアハウス」と化していたから、インバウンドの波が引いてしまえばほとんどのテナントが巨額赤字を垂れ流し続けることになる。 コロナ禍で20年4月以降は来日観光客が前年比99.9%減、やや回復した11月、12月に至っても97.7%減という状況では売上より家賃のほうが嵩む店舗も少

    『GINZA SIX』“大量閉店”騒動のウラで、マスコミが報じない「東京大崩壊」のヤバすぎる現実(小島 健輔) @moneygendai
  • 日本“格差”の真実…じつは「国」のせいでも「自己責任」のせいでもなかった!(藤野 英人) @moneygendai

    若者の自殺が増えている… コロナ禍の中、厳しい状況に置かれる人が増加しています。 警視庁の統計によれば、2020年10月の自殺者数は全国で2153人にのぼり、これは過去5年間で最も多い水準です。内訳を見ると、昨年10月は男性1073人、女性466人でしたが、今年10月は男性1302人、女性851人で、増加率は男性が21.3%、女性は82.6%。女性が急増しています。また、私が支援しているNPOやNGOの方々からは、「8月頃から若者の自殺が増えており、特に中高生の女子生徒が目立つ」という話も聞きます。 このような状況になってしまっている理由の1つは、20歳未満の子どもたちが直接、社会福祉制度による支援を受けるのが難しいことにあります。

    日本“格差”の真実…じつは「国」のせいでも「自己責任」のせいでもなかった!(藤野 英人) @moneygendai
  • 「選択的夫婦別姓」文言削除のウラにあった「自民党女性議員の攻防」(井戸 まさえ) @gendai_biz

    「この記事の最後に、制度導入をめざす「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の事務局長の言葉が載っています。 「反対した自民党議員も、どんな支持層からの反対の声があったのかを明らかにするべきだ」 私に多く寄せられたのは支持団体ではなく、一般の皆さまの声です。」 「削除」は最高裁判断への布石か しかし、今回なぜ自民党は「夫婦別姓」の文字を削減したのか、いや、誰に「削除させられた」のだろうか。 それは杉田氏らの貢献というよりは、直前の12月9日に最高裁が、夫婦別姓を求める2つの特別抗告審を大法廷に回付すると決めたことが大きいのではないか。 これまでの家族法が現在生きている人々の生活と齟齬を来していて、そうしたルールを変えようとするとき、自民党が動くことはない。 それは、「女性活躍」を促す外圧(1975年国連後援第1回世界女性会議)や「憲法違反」判決(2013年、2016年最高裁)を使って、「自分

    「選択的夫婦別姓」文言削除のウラにあった「自民党女性議員の攻防」(井戸 まさえ) @gendai_biz
  • 話題のナイキ広告で噴出…日本を覆う「否認するレイシズム」の正体(ケイン 樹里安) @gendai_biz

    NIKEが2020年11月27日に公開した2分間の映像には、サッカーをする3名のアスリートが登場する。いずれも、学校に通う女子生徒でもある。それぞれにサッカーに打ち込む姿が映し出されるのだが、その行方を阻む日常の人種主義(everyday racism)を含む困難と、それに対する抵抗のありようと連帯の契機が映し出されている。 以下では、特にレイシズムとの関連から広告の内容に注目する。 彼女たちは、それぞれに困難を抱えた日常生活を送る。チマ・チョゴリ制服を着て街を歩くときにうつむかねばならない。トイレでほかの女子生徒から束ねた髪をおざなりに触られる。集団に囲まれてカバンを引っ張られ、プリントが散乱し、駆け出さざるをえないのは、いじめに直面する、おそらく「日人」の女子生徒である。それぞれの困難が交互に映し出されていく。 だからこそ、ある女子生徒はスマホで「現代の在日問題を考察する」と題した連

    話題のナイキ広告で噴出…日本を覆う「否認するレイシズム」の正体(ケイン 樹里安) @gendai_biz
  • 炎上繰り返すポスター、CM…「性的な女性表象」の何が問題なのか(小宮 友根,ふくろ) @gendai_biz

    2019年も終わりが近づいてきていますが、1月早々の西武・そごうの広告から、記憶にあたらしい赤十字の献血ポスターに至るまで、今年も女性表象をめぐっていくつもの「炎上」がありました。こうした「炎上」はなぜ繰り返されるのでしょうか。言い換えれば、表象の作り手と批判者の間には表象に対するどんな理解の齟齬があるのでしょうか。 ここでは特に理解の齟齬が生じやすい性的な女性表象の問題点について、私が以前に書いた小論「表象はなぜフェミニズムの問題になるのか」(『世界』2019年5月号)をふまえて、少し突っ込んで考えてみたいと思います。あわせてお読みいただけると嬉しいですが、この記事単体でも読めるようになっています。 【文中のイラストは、ふくろ氏の作成】 ふくろ:兵庫県生まれ宮崎県育ち。東京外国語大学外国語学部卒業。編集職を経て現在は英日ゲーム翻訳者、字幕翻訳者。AAAタイトルを含め多数の作品の日語ロ

    炎上繰り返すポスター、CM…「性的な女性表象」の何が問題なのか(小宮 友根,ふくろ) @gendai_biz
  • 13歳中学生「性の質問」への、保健室の先生の回答がすごい…!(コンドームソムリエAi)

    新型コロナウィルス感染拡大による一斉休校期間中、中高生の妊娠相談が増加したこと報じられた。染矢明日香さんが代表をつとめるNPO法人ピルコンでは無料でメール相談に応じているが、染矢さんの記事によると、ピルコンでの10代からの性の相談は2019年9月~2020年2月までの半年間では月平均50件だったのに対し、3月は98件、4月は97件と約2倍に増加したという。 若年妊娠では妊娠した人の「自己責任」とされることが多いが、実は小学校でも中学校でも、保健体育で、性的接触の具体的な内容に触れることはない。つまり日の学習指導要領では、セックスについての”具体的な勉強”をしないまま、性に興味を持つ年齢になってしまうのだ。 筆者のAiさんは、保健室の先生として様々な学校に10年勤務するなかで、授業では伝えきれない「性のこと」の多さにもどかしさを感じ、Twitterで「コンドームソムリエ」として活動を始め

    13歳中学生「性の質問」への、保健室の先生の回答がすごい…!(コンドームソムリエAi)
  • もし男性が妊娠するようになったら「日本社会はどう変わるか」、本気で考えた(坂井 恵理) @gendai_biz

    政治や法律はきっと大きく変わる 私は、2013年に『ヒヤマケンタロウの妊娠』という漫画を描いた。先日、続編の『ヒヤマケンタロウの妊娠 育児編』も完結したところだ。タイトルでわかる通り、男性も妊娠するという設定の物語である。 「男性の妊娠」自体はSFなどにおいて、過去に何度も書かれていることで特に目新しくはないし、現実でもほとんどの女性が一度は「男も妊娠すればいいのに!」と考えたことがあるはずだ。女たちは好き好んでつわりで苦しんだり、出産で痛い思いをする体に生まれてきたのではないのだから。 『ヒヤマケンタロウの妊娠』で、他の作品とちょっと違うところがあるとすれば、男性が妊娠するようになったのはほんの10年前からで、自然妊娠率は女性の10分の1程度としたことだ。なぜこのような設定にしたのかというと、妊娠する男性が少数であれば、「男社会」から見た彼らはマイノリティになる。この漫画を通じて私は、「

    もし男性が妊娠するようになったら「日本社会はどう変わるか」、本気で考えた(坂井 恵理) @gendai_biz
  • いま日本の「政治」「芸能界」「テレビ」に起きている「ある異変」の正体(宇野 常寛,三浦 崇宏) @moneygendai

    インターネットが世の中の「速度」を決定的に上げた一方で、その弊害はさまざまな場面で現出している。現代日では、「語り口」だけが重視されてきたが、これからは「何を語るか」が重要だという。 前回記事『SNSに「書くこと」でどんどんバカになる人たち、その意外な落とし穴』に引き続き、宇野常寛さんが書いた『遅いインターネット』と三浦崇宏さんが書いた『言語化力』の両方に紐づけ、「言葉にすること」をテーマに、お二人にお話を聞いた。 リモートワークで「失われるもの」 ――「Twitterではこれがリツイートされやすい」とか、そういうアルゴリズムに沿って発言することが、つまり言葉の最適化が進んでいますが、どう思われますか。 三浦:少し話がズレるかもしれないけれど、アルゴリズムとかルールにしたがって最適化が進むと、リモートワークによって失われるものがあるんだよね。無駄話とか雑談がどんどん減ってるじゃん。「この

    いま日本の「政治」「芸能界」「テレビ」に起きている「ある異変」の正体(宇野 常寛,三浦 崇宏) @moneygendai
  • マイノリティが日々傷ついている「無意識の差別」の正体(丸一 俊介) @gendai_biz

    今年5月、米ミネソタ州で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行され死亡しました。この事件をきっかけに、「ブラック・ライブズ・マター」(BLM)(直訳すれば「黒人の命は大事」)という言葉を掲げた黒人への暴力に抗議するデモが全米、そして世界中へと拡大しました。 BLMが拡大した背景には、以前から警察による非武装の黒人への暴行事件が続いており、しかも加害者の警官が罪に問われなかったこと、政治家によるヘイトスピーチ(差別や排外主義をあおる言動)、警官だけでない私人による黒人へのヘイトクライム(特定の人種・民族やセクシャルマイノリティに対する差別に基づく犯罪行為)が繰り返されるなど「黒人の生活や命がないがしろにされている」状況がありました。 こうした根深く構造的な差別の存在に対したまりにたまった抗議の声が、フロイドさんの暴行死を発火点に燃え広がったと言えます。 以下では、こうしたヘイトスピーチ

    マイノリティが日々傷ついている「無意識の差別」の正体(丸一 俊介) @gendai_biz
  • 現代のミスコン/ミスターコンを、「ジェンダー論」の専門家はどう考えるか(高橋 幸) @gendai_biz

    現代のミスコン/ミスターコンを、「ジェンダー論」の専門家はどう考えるか ルッキズムって、結局何ですか? もともと、ルッキズムという言葉が賛否両論の議論を巻き起こしながら社会に定着したのは、1970年代に欧米で広がったファット・アクセプタンス運動によってです*1。体型差別があることを告発し、「画一的な美の基準」で人を判断したり評価したりすることを問題視したのがルッキズム批判です。 ここでは、広告などのコマーシャリズム(商業主義)によって画一的な美の評価基準が増幅されてきたことが問題視されただけでなく、何を美しく正当だと感じるかという美意識に、人種差別や体型差別的な感情が絡みついているということが指摘され、批判されてきました。 つまり、ルッキズム批判とは「外見で人を判断することは良くない」という主張ではなく、「画一的な基準で人の外見を判断することは良くない」というものです。歴史的経緯を踏まえれ

    現代のミスコン/ミスターコンを、「ジェンダー論」の専門家はどう考えるか(高橋 幸) @gendai_biz
  • 「ウチの職場にLGBTはいない」が日本企業で通用しなくなった理由(松岡 宗嗣) @gendai_biz

    「ウチの職場にLGBTはいない」が日企業で通用しなくなった理由 職場の「SOGIハラ」知っていますか? 上司が机を叩きながら「お前はバカか」と叱責する――。2018年度の厚労省調査によると、職場のパワハラ相談件数は8万件を超えている。 今年6月から「パワーハラスメント」は法律上も“NG”な行為であるとして、企業はパワハラを防止する義務が課せられることになった。 ちなみに「お前オカマみたいで気持ち悪いな」「あの人元々女性だったって知ってた?」などの性のあり方に関する侮辱的な言動も“パワハラ”に含まれることになったことはご存知だろうか。 2019年5月に「パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)」が成立。パワハラの中に性的指向や性自認に関するハラスメント「SOGIハラ」と、人の性的指向や性自認を同意なく第三者に暴露する「アウティング」も含まれることになった。 今年6月1日から大企業で施行さ

    「ウチの職場にLGBTはいない」が日本企業で通用しなくなった理由(松岡 宗嗣) @gendai_biz
  • 教員も驚いた…今の大学生が「マルクスに共感」するようになっている(田上 孝一) @gendai_biz

    これまでマルクスを学ぶことがなかった学生は当然、現行の労働のあり方を当たり前のものと受け止めている。大学を卒業したら就職するのだし、就職というのは働いて賃金を受け取ることである。運よく高収入の職場に就職できるかもしれないが、運悪く低収入の職に就いてしまう可能性もある。しかしそれでもそれは仕方ないことだし、たとえ収入がよくても仕事が辛い場合は、それもそういうものだと受け止めてゆくわけである。 つまりマルクスを学ばない学生からすれば、現行の社会の現実はデフォルトな条件であり、それ自体の善し悪しを価値判断して、ましてやその変革を求めるような対象ではないということである。ところがマルクスによれば現行の労働のあり方は、資主義における「疎外された労働」だというのである。所与の運命だと思っていたものが、歴史的に特殊な条件であり、しかも根的に歪んだ否定的な現実だという。これを聞いて驚かない学生は少ない

    教員も驚いた…今の大学生が「マルクスに共感」するようになっている(田上 孝一) @gendai_biz
  • コロナ調査でわかった「家族関係が良くなった人、悪くなった人」(落合 恵美子,鈴木 七海) @gendai_biz

    「終息したらやりたい事、できる事を家族と相談した。生きていく上で必要なことや、家族の在り方を考える機会になった」 「良い意味で諦めることや切り替えることができるようになった」 「働き方を考えられるよい機会となった」 「日常の些細な幸せに気づく」 在宅勤務になって良かったことを尋ねた質問への回答の一部である。けっこうディープな人生経験をしている人たちも少なくないことが分かった。 働き方改革の文脈でも推奨されながら、なかなか広がらなかった在宅勤務が、新型コロナウィルスの感染拡大防止の対策として半ば強制的に広がり、1ヵ月以上が経過した。 コロナのせいで未来が早くやってきた、と言う人もいる。収束までの道は長丁場になると公言され、元通りのライフスタイルに戻れることは(少なくともしばらくは)無いとすら言われる。専門家会議の表現を使えば、「新しい生活様式」を確立しなければならない。在宅勤務とテレワークは

    コロナ調査でわかった「家族関係が良くなった人、悪くなった人」(落合 恵美子,鈴木 七海) @gendai_biz
  • 日本の若者は本当に「右傾化」しているか?(後藤 和智) @gendai_biz

    文/後藤和智(同人サークル「後藤和智事務所OffLine」代表) 日社会「右傾化」論の実像 日社会の「右傾化」「保守化」ということが言われて久しくなっています。 例えばここ数年で、「ヘイトスピーチ」(憎悪扇動)や「レイシズム」(人種差別)が問題として採り上げられることが多くなりました。そのような動きを懸念して、2016年5月24日には、自民党や民進党などの賛成多数で「ヘイトスピーチ解消法」が成立しています。 民族的、社会的マイノリティに対して扇動される憎悪について、政治を含めた日社会全体で取り組んでいく、という姿勢が鮮明になってきています。 保守派として知られる自民党の西田昌司議員も、この法案の成立に寄せて《ヘイトスピーチをする方は、ただちに国会が許さない(という意志を示した)。ヘイトスピーチするなどという考えは、直ちに捨てて頂きたい》とコメントし、公明党の矢倉克夫議員も《まずはヘイ

    日本の若者は本当に「右傾化」しているか?(後藤 和智) @gendai_biz
  • 「人権」と「思いやり」は違う…日本の教育が教えない重要な視点(池田 賢市) @gendai_biz

    多様性を尊重できない教室 今日、「多様性」の尊重・承認は、どの分野においても重要視されている。この点は、教育政策においても、決まり文句のように語られている。しかし、その実態はかなりあやしい。 たとえば、学校教育が、男女という性別をめぐる固定観念・偏見からどれだけ抜け出せているかどうかを考えただけでも、そのことがよくわかるのではないか。世の中では、ようやく「性の多様性」という言い方が一般化しつつあるとはいえ、学校文化はまったくそれに対応していない。 ほかにも、日語指導が必要な外国にルーツをもつ子どもたち、また、さまざまな障害のある子どもたちが安心して学べる環境が未だに整備されていないことを考えても、多様性の尊重が実態を伴っていないことがよくわかる。それどころか、むしろ近年、このような子どもたちを普通学級から排除していく方向が顕著となってきている。 また、不登校の子どもたちに対しても、「別の

    「人権」と「思いやり」は違う…日本の教育が教えない重要な視点(池田 賢市) @gendai_biz
  • フェミニズムは私の「性欲」を肯定してくれた、ある漫画家の経験(坂井 恵理) @gendai_biz

    フェミニズムに救われた——そうした経験を持つ女性は少なくないだろう。新著『ヒヤマケンタロウの妊娠 育児編』を上梓した漫画家の坂井恵理さんが自身の経験を振り返る。 初めて痴漢に遭った時のこと 中学生の頃、初めて痴漢に遭った。放課後、ひとりで犬の散歩中、車が入れない細い路地で、自転車に乗った男から追い越しざまにやられた。私はそれまで、痴漢という存在は知っていたが、おしりをちょっとなでるくらいなのだろうと思っていた。しかしそうではなかった。もっと奥の方へ手を突っ込んできたのだ。 私は瞬時に痴漢の目的を理解し、触られたことに怒り、痴漢の着ていたトレーナーを力いっぱいつかんだ。ビリっと、トレーナーが破れる音がした。痴漢は私に向かって「バーカ!」と叫んで、自転車で逃げて行った。高校生くらいの男だった。 体を触られたこと、私は悪くないのに「バカ」と言われたことがショックで悔しかった。その夜、風呂の中で一

    フェミニズムは私の「性欲」を肯定してくれた、ある漫画家の経験(坂井 恵理) @gendai_biz
  • フェミニズムは私の「性欲」を肯定してくれた、ある漫画家の経験(坂井 恵理) @gendai_biz

  • ゲイが「女性のフリ」して出会い系をやったら「地獄」だった(富岡 すばる)

    僕はアラサーの男でゲイだ。ゲイではないかもしれない……と思っていた時期もあるけれど、今はゲイと名乗っている。20代前半の時、僕は家庭の事情からお金に困って「売り専」と呼ばれるゲイ向けの風俗店でキャストとして働いていた。その時にすごく、すごく、すっごく思っていたことがある。 「女は得でいいな」 理由は、主に以下のようなものだ。 ・男からチヤホヤされる(自分もイケメンからナンパされたい) ・仕事などで過度な義務を与えられない(楽そう) ・同じ番アリの風俗だったら、ゲイ風俗よりソープの方が断然稼げる(うらやましい) ・顔に自信がなくても女は化粧でごまかせるけど、男は整形するしかない(実際に僕は整形した) ・最終的には専業主婦という選択肢がある(働かなくていい) だから女は得でいいなと思っていたし、僕は男であることをやめたかった。別に女になりたいというわけではなく、男であることに疲れていたのだ。

    ゲイが「女性のフリ」して出会い系をやったら「地獄」だった(富岡 すばる)