今回取材したのは平川理恵さん。この3月まで広島県の教育長を務めた女性です。異色のキャリアを持つ教育長として、いろいろな意味で注目を浴びたわけですが、在任中に数々の改革を実行し、その実践は全国に広がっているものもあります。 しかし、これまでも大胆な改革が行われて注目を集めると、その実行者がいなくなった後、揺り戻しが起きて後退してしまう例が目立ちます。「教育を取り巻くさまざまな課題が山積する中で、こうした実践が受け継がれ、さらに進化していってほしい」。そんな思いから、改めて平川氏に6年間の実践を振り返っていただきました。 読者の方にも、日本の教育をよりよくしていくために何が必要なのかを考えていただく機会にできればと思っています。 中曽根陽子(なかそね・ようこ) 教育ジャーナリスト/マザークエスト代表 小学館を出産で退職後、女性のネットワークを生かした編集企画会社を発足。「お母さんと子どもたちの