おなじく若干の補足。 池田信夫先生からの問いに関して。まず非常に端的にお答えすれば「そんなもんなくて済めばそれに越したことないと思います」ということであって、ただ官僚とか国家のパターナリズムが問題だというのはおっしゃる通りだけれど親のパターナリズムや教育放棄も問題だし、市場にも一定の場合に「市場の失敗」があることを考えると、まあ結局弊害のもっとも少ないようになんとかやっていくしか(総論としては)ないんじゃないですかということになろうかと(なので私はリバタリアンでなくリベラルなのですね)。 従って私個人としては今回の「法案」のようなものにネガティブなのだが、前回のエントリではそのことをあえてほとんど出さずに書いた(つもり)。それは何故かというと(1) 立法技術上の問題と立法政策の問題が違う議論の次元になるということを示すことと、(2) 立法技術上の問題は立法政策上の主張とかなり独立にできる、
「事象の地平線」は移転しました。 訴訟専用掲示板はこちらです。 平成19年(ワ)第610号 債務不存在確認等請求事件 判決(平成20年7月18日 山形地方裁判所) 原告:天羽優子、被告:マグローブ株式会社・上森三郎・吉岡英介 (大学については訴え取り下げ) 主文 1 別紙1,2のウェブログの書込み中、赤線で囲まれた部分について、原告がこれを削除する義務が存在しないことを確認する。 2 訴訟費用は被告の負担とする 被告が、原告の削除義務を立証せず、内容についても全く争わなかったために、認容判決となった。 別紙1内容(ウェブログ「事象の地平線」にあったもの) 2007/11/21 マグローブ株式会社から圧力をかけられています(1) [裁判] マグローブ株式会社という、磁気活水器の会社が、掲示板の運営に圧力をかけまくっている。削除要求が出たコメントをここに引用しておく。こ
地元の新聞に、地域医療の救急枠を、県境を越えて融通しあうようなお話が掲載されていた。 生命は最も大切なものだから、県とか市とか、自治体の境界を超えて、 患者さんの収容を最優先するのだと。 勘弁してくれと思った。 うちの施設を取り巻く状況 小さな規模の病院だけれど、救急車はけっこう来る。夜間でも、下手すると一晩に6台とか8台、 救急車がやってきて、もちろん外来も夜通し来る。当直は全科で一人。体勢は時代遅れだけれど、 そもそも自分が最年少とか、勤務している医師も十分に時代遅れだから、 それでも何とか回る。外科医も内科系疾患を診てくれるし、内科の自分が子供縫ったりする。 田舎だから何とか回る、「曖昧さ」がいい方向で共有されている病院。 救急車で1時間ぐらいかかる隣の都市では、救急体制が崩壊している。 そこは人口も多くて、病院もたくさんあるし、公立のセンターもあるのだけれど、センターは専門施設だか
第4のパラダイムシフトの起点――Salesforce for Google Apps:Weekly Memo(1/2 ページ) 今回は、GoogleとSalesforce.comが4月14日に発表した新サービス「Salesforce for Google Apps」に見たITシステムの利用形態の変化について考えてみたい。SaaSの活用は企業システムでは限定的ととらえられがちだが、着実にその範囲は広がりつつある。それはクラウドコンピューティングへのパラダイムシフトを意味する。 管理に伴うコストや手間が一切不要 昨今、企業にとってITシステムは、「所有」するものではなく「利用」するものになりつつあるとよく言われるが、そうしたITシステムの利用形態の変化を象徴する新サービスが先週、発表された。GoogleとSalesforce.comが協業拡大して提供を始めた「Salesforce for Go
昨晩ゲーム仲間のももんげ氏とちょっとだけアホ話をしていたところ、「お前のマスタリングは後出しジャンケンだ」と言われて。 後出しジャンケンと言われると、なんかズルをしているような印象があって「えー」と思ったんだけど、話を聞いてみると「プレイヤーとゲームマスターがお互いに後出しジャンケンをし続ける」という話のようで。 後出しジャンケンでやる「後出し」ってのは、基本的に「相手の手に応じた手を出す」ってことでしょう。それが「相手に勝つ手」であれば「最適解」だし、「相手に負ける手」であれば「負けロール」ってことで、それをお互いに出し続けていくっていうのは…… 「いや、そりゃあ当然だろう」という結論になったんだけど(笑) 二つのゲーム盤 「TRPG とは見えざるゲーム盤の上で行われるボードゲームの一種である」という考えがあります。ですがそのゲーム盤が、たとえば『バックギャモン』なのか、それとも
ちょい前に書いた「マスタリングによるゲームボードの差」の図が何なのか、唐突に思い出したので。 ゲームマスターの中にあるゲーム盤 TRPG を「見えないゲーム盤*1で遊ぶボードゲーム」としたときの話。 最初にゲーム盤を用意するのは(大体のゲームにおいて)ゲームマスターの仕事ですが、そうして用意されたゲーム盤でプレーしている最中に、どこまでプレイヤーによる新しいアイディア*2を許容し、ゲーム盤を拡張していくか。またプレイヤーによる拡張のアイディアをゲームマスターがどのように許容するか……というのが前回の図だったようです。 まあ、これはあくまで僕がゲームマスターを務めるときの基準であって、一般的なものかというとだいぶ怪しくはありますが。 第一区分 : キーパー、ゲームマスター、ダンジョンマスター、ディレクター 上段左の図は、オーソドックスなゲームのマスタリングの様式です。ゲームマスターは
先日、アメリカの業界団体・AAI のプレスリリースがあったのを受けて、「ほらみろ、自分がいっていた通りだったじゃないか」ということで blog にエントリを上げた。そしたら、それが「週刊オブイェクト」に飛び火して、それを受けて「はてなブックマーク」が大賑わいと、なにやら面白いことになってしまった。 発端になった拙稿「防衛産業って戦争でボロ儲けできるの ?」はそもそも、「アメリカの (防衛関連産業 | 軍産複合体) が、自らの利益を追求するために戦争を起こさせている」という陰謀論に対するカウンターオピニオンとして「現在では、そんな発想は成り立たない」という考えの下に書いた。あえて「アメリカの防衛産業」とは書かなかったけれども、なに、間違ってもロシアや中国の防衛産業が所謂反戦派による陰謀論の標的になることはないから無問題 :-) というわけで、以下の内容もそれと同じ路線で続けることにして。ただ
「伝えたい」というモチベーションは、「伝わらない」という経験からしか生まれない、という平田さん。他人と理解しあうための「対話」。自分を表現して、伝えるための「演劇」。日本語の特性や、他人とつながるためのコミュニケーションデザインなど、多岐にわたるテーマについて論理的に、かつ情熱的に、話してくださいました。今の日本の社会、学校、人間関係に大切なモノを教えていただいた対談です。 平田 オリザ (ヒラタオリザ) 劇作家・演出家・こまばアゴラ劇場支配人 1962年東京生まれ。82年、大学1年で初の戯曲を執筆。翌83年、劇団青年団を結成。自らが支配人を務める「こまばアゴラ劇場」を拠点に活動中。 その活動は演劇をはじめ、教育や言語学にまでおよび、日本はもちろん世界からも注目を浴びている。フランス、アメリカ、韓国、マレーシア、タイ、インドネシアなど、世界各国でワークショップや公演を開催。 舞台では、生活
今日は「トラベラー*1」キャンペーンの続きをやる日。レフリーはジャック氏で、PCは以下の通り。 グスタフ・フォン・ベッケルハイム プレイヤーは虎魂氏。50歳男性。マージシー総統の侯爵。 カール・バルゼー プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。マージシー元帥。 ヨハン プレイヤーは俺。46歳男性。マージシー秘密警察長官。 *1:http://traveller.tablegame.jp/index.html 前回のセッション*1で略奪目標となった惑星パーセニア。しかし、ここの設定で嫌な記述があった。それが「ディープ・メタル」。ゾダーン系の組織らしいが、詳細は未訳サプリを参照する事となっていた。 ゾダーンには超能力者がいる。なので、ゾダーンの息がかかっていると超能力者がいる可能性があり、それがテレパシー能力者だと調査に派遣したエージェントからこっちの情報がダダ漏れになる可能性がある。で、ディー
これまでで最も重要なドラフト案変更をした。ネットいじめからネットを取ったのだ。意外なことに、違法有害情報にはネットと特定する文言をもともと入れていなかった。メディアスクラムとかを考えると、児童に限らず基本的人権を守る法律にすることも一瞬考えたが、保護法益がガラリと変わってしまうし、表現の自由への影響がデカ過ぎるので見送った。 ふと思い付いて検索クエリー数の推移をみるツールを探したのだがみつからない。近いものとしてYahoo!トレンドワードというブログ等での言及数をみるツールがあったので使ってみた。検索クエリー数をみれば、ほぼ間違いなくメディア報道のタイミングで検索クエリー数が跳ね上がっているだろう。 高市先生も以前、青少年有害社会環境対策基本法でメディアを網にかけていたのだから、世論対策をひとまず忘れれば趣旨にはご賛同いただけるはずだ。そもそも新聞社からポータルへ記事をフィードしていたり、
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