ブックマーク / niigata-sanpo.hatenablog.com (271)

  • 夕方の水景 Ⅲ - NIIGATAさんぽびと

    陽が傾いていくなか、堤のほとりで気ままにスナップ。 夕方の仁箇堤のラストです。 木立の道から堰堤の方へ。 風もなく穏やかな水面が広がっている。 この池の背後は、台地状にやや小高くなっていて、奥には柿畑が広がっている。 「峰岡丘陵」というらしいが、それほど広くないし、 標高もせいぜい数十メートルくらいなので、丘陵といわれてもピンと来ない。 仁箇堤はこの小さな丘陵の谷をせき止めて造られている。 山もないのに、どうしていつもこれほどの水が集まってくるのか不思議だが、 ここへ流れ込む谷が、小さな丘陵の中では一番大きく、見かけよりも取水範囲が広いためらしい。 うまい場所に、うまいこと造ったんですね。 この池は歴史が古く、灌漑・防火用に造られたのは江戸時代。 今も農業の水源池として使われている。 1980年代、お隣の上堰潟が干上がって陸地になっていた頃、 この仁箇堤がこの周辺で唯一の水辺だった。 地域

    夕方の水景 Ⅲ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/28
  • 夕方の水景 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    夕方、陽射しに誘われて静かな堤へ。 見栄えのするものは何もない季節。光に揺れる水面を見ながら散歩。 新潟市西蒲区の仁箇堤(にかつつみ)へ。 小さな丘陵の出口を堤防でせき止めた灌漑用の貯水池。いつも静かな場所。 春には桜が咲いて華やかになる堤も、この時期は特に何もなくちょっと寂しい景色。 この日は釣り人が一人、糸を垂らしていた。 静かな堤に、時折、ヒュン、ヒュンと竿を振る音が響く。 その澄んだ音を聴きながら、池のほとりをてくてくと。 残っていたススキ。 水がキラキラしていると、葉のない枝もきれいに見えて。 きれいな花も咲いていないし、息を飲む絶景もない。 だから好きなものを自由に撮る。 水の揺れでもいいし、枝の影でもいいし、光を追いかけてもいいし、 気になったものをただ撮っている、そんな時間に癒される。 写真だから上手く撮れていれば、もちろん嬉しい。 でも、出来不出来にはあまりこだわりがなく

    夕方の水景 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/21
  • まっくろくろすけ - NIIGATAさんぽびと

    モミジバフウの木にたくさんの実がぶら下がっていた。 上堰潟公園のラストです。 一周2kmの遊歩道にはいろいろな木が植えられている。 桜などの落葉広葉樹が1,100以上、常緑広葉樹が42、針葉樹が4、植樹されているという。 気持ちのいい木陰が続く。 木々の間を歩いていくと、黒いトゲトゲの実をたくさんつけたモミジバフウの木があった。 この実に出会うと「まっくろくろすけ」に見えて、つい笑みがこぼれてしまう。 正式名称は「ススワタリ」。 いえ、これはモミジバフウですが… ここから少しファンタジーの話で。 「となりのトトロ」で、サツキとメイが引っ越して来た古い家に棲んでいた不思議な生き物。 メイが勇気を振り絞って、手のひらでパンッ!っと捕まえたものの、 広げてみると手が真っ黒になっただけ… というシーンは、とても可愛いかった。 「千と千尋の神隠し」にも釜爺の手伝いとして登場。 こんぺいとうをも

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    k10no3 2023/03/18
  • 水豊かな公園 - NIIGATAさんぽびと

    田園に囲まれ、水豊かで、多くの水鳥がやってくる上堰潟公園。 それは洪水調整のために復元された、一度は姿を消した潟だった。 春は桜や菜の花。夏はひまわり。秋はコスモス… 季節の花が美しく咲き、一年を通して多くの人が訪れる上堰潟公園。 広々とした景色が気持ちよくて、私も時々散歩にやってくる。 60年ほど前まで、まだ整備される前の上堰潟は、季節によって大きさが変わっていたらしい。 春になると角田山から雪どけ水が流れ込み、季節限定の大きな潟が出現。 その広さは現在の10倍以上。来の範囲をはるかに超えた一帯が水に浸かっていたという。 水が多い時期は、地元の集落の人は、家の裏口から釣りができるほどで、 田に行くために舟に乗って行ったらしい。 その後、1960年前後に始まった土地改良事業によって用排水路の整備を進めた結果、 潟に流れ込む水がしだいに減少。そして潟は干上がってしまった。 藪はジャングルの

    水豊かな公園 - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/15
  • のんびりと水鳥を - NIIGATAさんぽびと

    のんびり水面に浮かぶ鳥たち。 天気もいいので、水辺でも歩こうかと上堰潟公園へ。 上堰潟には、毎年1,000羽ほどの白鳥が飛来する。 安心して休める潟とまわりの採地の田んぼの組み合わせがいいのだろう。 白鳥だけでなく多くの水鳥がやってくる。 訪れたのは昼間だったので、白鳥の姿はなく、カモなどの小さな水鳥だけだった。 かわいい鳥たちが仲良くプカプカ。 時々群れも飛んできた。 じっと動かない鳥。こんな時、何を考えているんでしょうね。 池にかかる木道へ。角田山がきれいに見える。 風が止むときれいな水鏡に。 陽射しもあって、気持ちいい水上散歩。 のんびり浮かぶ水鳥たちを眺めながら、もう少し散歩は続きます。

    のんびりと水鳥を - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/11
  • 冬の笹川邸へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと

    光をたっぷり取り込む廊下。伸びやかで心地いい空間。 笹川邸ラストです。 茶の間のお雛様でほっこりした後、奥の南廊下へ。 ここは一番明るい廊下。冬囲いがされているが、それでも光がふんだんに入る。 廊下に面したこの部屋は、見学者の休憩室になっているようだ。 戸を開け放しているので暖かいとは言えないが、ホットカーペットで足元はポカポカ! 悴んでいた足先に、文明の力がありがたい。 ここで撮影された写真が並んでいた。こういうお屋敷にはやっぱり着物がよく似合う。 小さな階段を上がっていくと、秘密基地のような「子供部屋」。 奥の土蔵に続く廊下。 さて、裏の方へ行ってみよう。 途中、勝手場の中を覗く。南天の赤い実がきれいだった。 たくさんの人の事を作っていた勝手場。 火を焚いていたから、少しは暖かかったのだろうか。 米蔵や土蔵が並び、ちょっとした街並みのよう。 色を失っても姿をとどめるアジサイ。こんなに

    冬の笹川邸へ Ⅲ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/07
  • 冬の笹川邸へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    窓から入る柔らかな光。ぼんぼりの暖かな色に照らされて、雛人形が飾られていた。 笹川邸の続きです。 静かな縁側で、時折ちらちら降ってくる雪を眺める。 庭の塀の瓦にあるのは、武田氏の紋「武田菱」。 笹川家が武田氏の一族だった証で、いろいろな場所に使われている。 安土桃山時代に長野県からここに移住してきて以来、 1970(昭和45)年に最期の当主がこの地を離れるまで、14代300年以上にわたって続いた名家。 夏の暑さも、冬の冷たさも取り入れてきた日家屋。 体も冷えるが、ここにいる時間がとても贅沢に思えてくる。 縁側の奥には、藩主などの来賓専用の「上(かみ)便所」。 便器の下にもみ殻を敷き詰めた箱があって、1回使うごとに取り換えていたらしい。 玄関の土間から上がれる囲炉裏の間。 冬の寒い日は火がありがたかっただろう。 廊下を通って、奥の方へ。 冬の光が差し込む廊下。 茶の間に立派な雛人形が飾られ

    冬の笹川邸へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
  • 冬の笹川邸へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    新潟には豪農の館と呼ばれる大邸宅がいくつも残っている。 この旧笹川家住宅もそのひとつ。 新潟市南区にある「旧笹川家住宅(笹川邸)」へ。 他にあまり行くところが無くなるせいか、冬場になると不思議と足が向く。 周囲に堀をめぐらせた約6,000坪の広大な屋敷は、国の重要文化財。 笹川家は、江戸時代に、味方組と呼ばれる8つの村を束ねる大庄屋を代々務め、 年貢のとりまとめや、警察・裁判権を行使していた名家。 玄関は4つもあって、身分や用向きによって使い分けていた。 現在唯一使われている出入り口は、家人や使用人、行商人が使っていたもの。 中に入ると薄暗い土間が広がっていて、ひんやりしている。 硬く踏みしめられた凹凸に長い時間を感じる。 廊下にたくさん置かれていた筒状の道具は「獨龍水(どくりゅうすい)」という消火器。 筒の中に水を入れ、外筒を前後にスライドさせて空気を圧縮し、水鉄砲のように噴射するらしい

    冬の笹川邸へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/03/01
  • 雪が舞う日に Ⅲ - NIIGATAさんぽびと

    もみじ谷を後にして、いつものレトロなトンネルへ。 弥彦公園の散歩、ラストです。 国の登録有形文化財にもなっているトンネルは、大正7年にこの公園が造られた時のもの。 繰り返される公園の四季を100回以上、ここで見てきたことになる。 春夏秋冬、いつ来てもしっくり見えるのは当たり前ですね。 中はひんやり。 でもレンガ風の壁面やレトロな照明が温かみを感じさせてくれる。 静かなトンネルで雪やどりしながら。 途中にこのトンネルがあるので、散歩のちょうどいいアクセントになる。 トンネルを抜けて、 振り返って、細かい雪を入れて向こう側をパチリ。 参道についた踏み跡に沿って。雪をかぶった灯籠の間を。 細かい雪はずっと降っている。 公園の脇を流れる川も雪模様。 街も冷たそう。 観光案内所に初詣のポスターが貼ってあった。 越後一宮、彌彦神社には年間100万人を超える参拝客が訪れる。 特に二年詣・初詣の参拝者数は

    雪が舞う日に Ⅲ - NIIGATAさんぽびと
  • 雪が舞う日に Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    もみじ谷に架かる観月橋に雪が舞っていた。 紅葉狩りの人で溢れていた橋も今は静寂そのもの。前回の続きです。 朱塗りの橋も少し寒そう。誰もいない観月橋の上からもみじ谷を眺める。 色を出し尽くしたもみじ谷。今はモノトーンの世界。 雪に描かれた水墨画のよう。少し寂しく、これも美しい。 赤い橋に白い雪。見ていると気持ちが静かになっていく。 冬でも青々とした椿の葉。 観月橋の近くの自販機。橋もそうだが、赤い色はよく目立つ。 販売はお休み。冬場は補充も大変だし、買う人もいないからだろう。 3ヶ月前はあんなに賑わっていた場所なのに、少し寂しい光景。 踏み跡に沿って奥へ。細かい雪はずっと降っている。 冬の公園散歩。もう一回続きます。

    雪が舞う日に Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/02/22
  • 雪が舞う日に Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    チラチラと雪が舞う日、いつもの公園へ。 色のない景色を切り取りながら、ゆっくり歩く。 冬の弥彦公園。 前回来た時は紅葉真っ盛りで、たくさんの人で賑わっていた公園も、この時期はとても静か。 この日は朝から雪が舞っていたので、なおさら人影が少なかった。 入り口付近の東屋で。 ついたばかりで休憩の必要はないのだが、なんだか居心地がよくて寄ってしまう。 ここから静かに園内を眺めるのが好き。 以前、「毎日ここにタバコを吸いにくるのが楽しみ」と言っていたおばあちゃんがいたが、 今も達者でおられるだろうか。 思っていたよりも公園内は雪が多かった。踏み跡に沿って歩いていく。 静かな池にチラチラと雪が舞う。 静かなほとり。モミジの枝にも白い雪。 細かい雪が強くなったり弱くなったり。ずっと傘をさして歩いた。 時折、たくさん降ってくると花吹雪のようで美しかった。 ベンチもふわふわで美味しそうに。 風もなく、とて

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    k10no3 2023/02/18
  • 生まれ変わった小学校 Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    たくさんの子供達が学び遊んだ校舎。 リノベーションされて今も残る島田小学校の続きです。 廊下を歩いていると、ふいに、綺麗なお嬢さんが… などという展開があるはずもなく、 これは奥の部屋に展示されていた写真で、2013 年に公開された映画「ゆめのかよいじ」のワンシーン。 オール長岡ロケの映画で、東京から転校してきた主人公が通う高校として、この校舎が使われた。 この少女を演じた石橋杏奈さんも、10年経った今はもうお母さん。 ちなみにご主人は、東北楽天ゴールデンイーグルスの松井裕樹投手。 一番奥の教室は資料室。この校舎でロケを行った映画のポスターや写真が飾られている。 日とベトナムの国際合作映画「ベトナムの風に吹かれて」。 主演の松坂慶子さんの子ども時代の回想シーンが、この校舎で撮影された。 大林宣彦監督がメガホンをとり、松雪泰子さんが主演した「この空の花〜長岡花火物語」。 長岡花火を題材にし

    生まれ変わった小学校 Ⅱ - NIIGATAさんぽびと
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    k10no3 2023/02/14
  • 生まれ変わった小学校 Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    廃校になった校舎が当たり前のように取り壊されていく中、今も残されている木造校舎。 リノベーションされて、今も人が集まる場所になっている。 平成21年に閉校となった長岡市和島の島田小学校。 訪れたのは8月。 10年ほど前に築85年の木造校舎をリノベーションした施設。 大掛かりな改修工事を経て、「和島トゥー・ル・モンド」として生まれ変わった。 古い校舎の1階にはレストラン、向かいの鉄筋校舎にはパン工房があり、今も多くの人が集う。 「トゥー・ル・モンド」という名前はフランス語で「みんなが集まる」という意味。 高齢者も障害者も健常者もみんなが集って調和する空間がコンセプト。 向かいの鉄筋校舎の1階にあるのは、パン工房 Harmonie(アルモニエ)。 障害者の方も一緒に働ける場所としてオープン。美味しいパンを買い求めに多くの人がやってくる。 木造校舎の中へ。 1階の奥には、地場の素材を使った料理

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    k10no3 2023/02/10
  • 石蕗 - NIIGATAさんぽびと

    史跡やお寺が多く点在する海辺の街、寺泊。 10月初旬から11月中旬にかけて、町のあちこちに石蕗(つわぶき)の花が咲く。 出かけたのは10月が終わる頃。 ちょうど紅葉の時期と重なったため、後回しになって記事にできなかった。 寺泊は江戸時代には北前船の寄港地として、また、北国街道の宿場町として栄えていた海辺の町。 この時期になると、小路や庭、石段など町のあちこちに可憐な黄色い花が咲く。 花言葉は「困難に負けない」。 海岸沿いの岩場や林の縁などに自生する花で、 海辺の厳しい環境や日陰にも耐える強さを持っている。 他に「謙譲」「謙遜」という花言葉も。どこか控えめで日的な落ち着きを感じる。 また、「先見の明」なんていう花言葉も。 花は春に咲くものが多いが、それよりも早い冬に咲かせるから、らしい。 いろいろな花言葉があるのは、 他にあまり花のない時期に咲く石蕗を見て、人々が様々な思いを重ねてきたから

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    k10no3 2023/02/06
  • 天然のミスト - NIIGATAさんぽびと

    夏の暑い日、降り注ぐ水しぶきが気持ちよかった滝。 昨年タイミングを逃し、アップできなかった散歩をお送りします。 7月中旬の暑い日、 涼を求めて出かけたのは柏崎市の「善根(ぜごん)の不動滝」。 それほどメジャーではないが、気軽に行ける涼スポットして親しまれている滝。 集落から山の方へ進んで行くと駐車場が見えてくる。そこからスタート。 滝から流れてくる水に沿って歩いていく。木々に囲まれ気持ちいい道。 途中の分岐からは、八石山への登山道が続いている。 途中にある不動明王。 滝までは数百メートル。きれいに整備されていて歩きやすい。 滝が見えてきた。 高さ72mの三段の滝だというが、上の方は見えない。 それでも、見えている部分は20mくらいはあるだろうか。 黒い岩を流れ落ちる姿が美しい。 滝壺に近づくと天然のミストが降り注いでくる。 とても涼しかった。(今見ると寒い…) 上を見上げると、あっという間

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    k10no3 2023/01/29
  • 晩秋の泉景園へ Ⅱ - NIIGATAさんぽびと

    やや見頃を過ぎて、ちょっと寂しい紅葉狩り。 でも奥へ進むにつれて、まだ葉をつけている木が増えてきた。泉景園の続きです。 この日、入り口付近は予想以上に落葉が進んでいて、 あらら… と寂しい気分になったのだが、 奥の方まで来ると、まだきれいな木が残っていて、ほっとした。静かに見れて得した気分。 園内には洞窟が二つあって、それぞれに観音像が安置されている。 右側の洞窟にあるのは千手観音。 左の洞窟には観世音菩薩。 昔、この一帯では大規模な石油採掘が行われていた。 最初はなかなかうまくいかなかったが、 夢に出てきた観世音菩薩のお告げに従ったところ、大きな油田を掘り当てたという。 その御加護に感謝し、作られたのがこの像。 洞窟の前にあったつくばいも晩秋の装い。 一面に散った広葉樹の葉っぱを踏みしめながら。 モミジも形や大きさがいろいろあって。 時折、陽が射して残った葉が光り出す。 もうじき消えてし

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    k10no3 2023/01/17
  • 晩秋の泉景園へ Ⅰ - NIIGATAさんぽびと

    新潟市秋葉区にある紅葉名所、泉景園へ。 見頃を過ぎた園内は人もまばらで、ちょっと静かな紅葉狩り。 県内でも有名な紅葉スポット、泉景園。 訪れた日、入り口付近の木の多くは散っていた。 そこだけ見たら、諦めて帰る人もいそうな寂しい景色。紅葉の見頃は当に短い。 この庭園、去年に引き続き今年も見頃を逃している。 混雑覚悟で見頃を狙えば来れるはずなのだが、最近はつい後回しにしてしまう。 気持ちのどこかで、ここは静かな日に歩きたい、と思っているのかも。 散った葉っぱも美しくて。 それでも、庭というより山といった方がしっくりくるほどの広さなので、 色づくタイミングが場所によって微妙に違う。 まだ葉を残している木を探しながら、静かな紅葉狩り。 奥へ進んでいくと、まだ綺麗な木もあって、そんな場所を集中的に撮り歩く。 全体的には結構寂しかったのに、写真を並べると華やかに見えますね。 綺麗な葉っぱを探しながら

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    k10no3 2023/01/14
  • 午後の大谷ダム - NIIGATAさんぽびと

    五十嵐川の上流にある大谷ダムヘ。 ひめさゆり湖と名付けられた湖には静かな秋景色が広がっていた。 三条市の山あいにある、広々とした景色が自慢の大谷ダム。 数年前に、NHKの「こころ旅」の出発地点として登場したこともある。 その時は目的地「ヒメサユリの小径」までは下り道だったので、正平さん、なによりでしたね(笑) 洪水調節と流水の維持、上水道用水の確保を目的としたロックフィルダムで、 堤頂長360m、高さ75.5m の大きさを誇る。 平成23年7月の新潟・福島豪雨では、 毎秒、25mプール1.5杯分(!)の水が流れ込んで、ダムが満杯になった。 下流に流れる量を抑えつつ、なんとかしのいだらしいが、もしこのダムが無かったら… 広場の説明板にその時の写真があったが、見るだけでゾッとする。 ひめさゆり湖を見下ろす広場には、カリヨンの鐘のモニュメント。 広場にある立派な建物は、「ふれあい資料館」。 ダム

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    k10no3 2023/01/10
  • 夕暮れの八木神社 - NIIGATAさんぽびと

    よく晴れた秋の夕暮れ、里山の静かな神社へ。 境内の杉の長い影が伸びていた。 八木ヶ鼻を撮影した八木橋のすぐ近くにある八木神社。 もう陽は傾いていたが、ちょっと寄ってみた。 立派な石碑に彫られた社名は、 地元、旧下田村が誇る偉人、諸橋徹次(もろはしてつじ)博士が書いたのだそう。 あまり馴染みがないかもしれないが、「大漢和辞典」の編著で有名な大漢学者。 近くには立派な記念館もあり、生家も残されている。 大きな杉が並ぶ境内へ。 「八木やまの こかげ涼しく わき出でし 清水は神の 恵みとぞおもふ」 立派な石碑に刻まれているのは、 新田重基が、祖先の新田義貞父子を祀るこの神社を訪れて詠んだ歌だそうな。 神社の手水舎に出ている水は、八木ヶ鼻の西斜面から引いてきた天然湧水。 新潟県の名水指定も受けている。 かつては湧き水が50か所近くもあったという水の里。 清らかな音が静かな境内に響いていた。 すっくと

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    k10no3 2023/01/07
  • 錦を纏って - NIIGATAさんぽびと

    200メートル以上もある巨大な火山岩がそそり立つ八木ヶ鼻。 光に照らされた岩肌が神々しい。 あけましておめでとうございます。 早いもので、ブログを始めてから三度目の正月を迎えました。 冬の新潟は散歩の機会がめっきり減ってしまいます。 昨年の記事がまだいくつも残っているので、しばらくそれでいこうと思っています。 昨年はムリヤリ年末に紅葉を終わらせましたが、もう無理はしないことにしました(笑)。 ますますマイペースになっていきますが、どうぞ温かい目でお付き合いください。 三条市の五十嵐川上流にそびえる「八木ヶ鼻」へ。 この急峻な岩壁は、約600万年前の海底火山活動でできた海底溶岩ドームの中心部らしい。 つまり、太古の昔は海の底にあったもの。 今は地元のシンボル的存在で、新潟県景勝100選にも選ばれている。 秋晴れの日、八木ヶ鼻がよく見える公園があると知って出かけた先は、 五十嵐川沿いにある「リ

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    k10no3 2023/01/03