ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (374)

  • ギャラリー58の川崎英世展を見る - mmpoloの日記

    東京銀座のギャラリー58で川崎英世展が開かれている(7月20日まで)。川崎英世は1981年生まれ、2019年にCLOUDSギャラリー、2020年と2022年にギャラリー美庵で個展を開いている。 「DELUGE」 「DELUGE」の部分 「DELUGE」の部分 川崎はパネルにペンで精密な抽象画を描いている。そのパネルが大きい。「DELUGE」と題された作品はS50号(116.7 × 116.7cm)の大きさだ。密度の高い仕事に感嘆してしまう。 川崎は画家が業ではなく、多忙な仕事の合間に制作しているという。それで年齢の割に個展が今回でやっと4回目なのだ。 ・ 川崎英世展 2024年7月15日(月)―7月20日(土) 12:00-19:00(最終日17:00まで) ・ ギャラリー58 東京都中央区銀座4-4-12 琉映ビル4F 電話03-3561-9177 http://www.gallery

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    k10no3 2024/07/17
  • コバヤシ画廊の渋谷和良展を見る - mmpoloの日記

    東京銀座のコバヤシ画廊で渋谷和良展が開かれている(7月20日まで)。渋谷は1958年東京生まれ、1981年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業し、1983年に同大学大学院美術研究科版画専攻修士課程を修了している。2002年から1年間、文化庁在外派遣研修員としてドイツベルリン芸術大学およびマールブルグ大学にて研修。1996年に柳沢画廊で初個展、その後ドイツや日各地の画廊で個展を行い、2019年からは毎年コバヤシ画廊で個展を開いている。 「荒波のポリフォニー」 ギャラリーの正面の壁に左右454.6cmの大作「荒波のポリフォニー」が展示されている。渋谷にしては穏やかな作品だ。しかし、左手の壁には「赤の風景」と題された激しい作品が展示されている。 渋谷は来激しい作風の人だと思う。彼は小綺麗にまとめることをしない。激しさは完成度とか円熟とは相性が悪い。渋谷は安易な完成よりそれが過渡的でも激しさを貫

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    k10no3 2024/07/12
  • アートスペース羅針盤の荒井裕太郎展を見る - mmpoloの日記

    東京京橋のアートスペース羅針盤で荒井裕太郎展「2001~2003年作を中心に」が開かれている(7月12日まで)。荒井裕太郎は1960年東京生まれ、1985年東京藝術大学美術学部工芸科を卒業し、1987年同大学大学院修士課程彫金科を修了している。1986年にかねこあーとG1で初個展、以来さまざまな画廊で個展を開いてきたが、ここ羅針盤では2001年以来今回で11回目になる。 荒井裕太郎の言葉、 「2001~2003年作を中心に」展に寄せて 今回は旧作品による初めての個展となります。予てからもう一度我が子達に日の目を見せたいとの思いと過去と現在の変遷をたどりたかったことが理由です。干支が二回りし作品も大きく変わりましたが先の作品は今観てもなかなか良いなと思う反面いささか情緒的ともいえる表現に照れくさくもなります。「袋状の一つ」シリーズも十年ほど経とうとしていますがこちらは先に比べれば攻撃的で、こ

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    k10no3 2024/07/10
  • ギャラリーなつかの平野瞳展を見る - mmpoloの日記

    東京京橋のギャラリーなつかで平野瞳展「反射光」が開かれている(7月13日まで)。平野瞳は1994年石川県生まれ、2022年に武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科版画コースを卒業している。グループ展には何度も参加しているが個展は初めてとなる。 作家の言葉、 ある片隅に訪れた光と、その静かな熱と動きが生み出す無数の反射光たちを、つたないエッチング線を使い拾い集め、わずかでも版の上に留めたいと思っています。 永い温度と確かな痕跡を、いつか一枚の紙に刷り上げることができたらと願っています。 平野瞳のユニークな点は取り上げたテーマだ。作家たちはしばしば特権的な瞬間を作品のテーマに選ぶ。美しい風景、特異な風景、事件などや魅力的な人物等々。平野が取り上げたのは日常的なひとコマ、風に揺れるレースのカーテンを透かして見える裏庭、卓のべ終わった皿とスプーン、器棚の一角、水が張られていない浴槽、若い娘のうし

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    k10no3 2024/07/09
  • ウィリアム モリスの尾田美樹版画展を見る - mmpoloの日記

    東京渋谷のウィリアム モリスで尾田美樹版画展「線の練習」が開かれている(7月30日まで)。尾田美樹は1971年神奈川県生まれ、1998年創形美術学校研究科版画課程修了、2001年日版画協会展山口源新人賞受賞。青樺画廊や養清堂画廊などで個展を行ってきた。ここウィリアム モリスでは2011年、2017年に個展を行っていて、今回は7年ぶりになる。 (DMの作品) DM葉書を見てとても良いので見逃せないと足を運んだ。銅版画だが極めて繊細な表現で素晴らしい。その良さが写真に表しづらいのが残念だ。 会場のウィリアム モリスはギャラリー&珈琲と称しているカフェで、美味しいコーヒーを誇っているようだ。渋谷の駅と表参道駅の中間くらいか。 ・ 尾田美樹版画展「線の練習」 2024年7月2日(月)―7月30日(火) 12:30-18:30(最終日17:00まで)日・月・第3土曜日休み ・ ウィリアム モリス

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    k10no3 2024/07/04
  • 移転した「いりや画廊」の松田文平展を見る - mmpoloの日記

    東京入谷のいりや画廊で松田文平展「バックボーンPart 1」が開かれている(7月13日まで)。松田文平は1959年富山県生まれ、1985年に武蔵野美術大学実技専修科油画専攻を修了し、1989年ミュンヘン造形美術大学を修了している(マイスターシューレ)。以後石彫刻を制作している。1990年より東京、茨城、富山、京都などで個展を開いている。 (マケット) いりや画廊は今回から新しいスペースに移転した。以前の場所から数分ほどの距離にあるが、新しいスペースは1階で矩形に近く、広くて天井高も3メートル以上ある。特筆すべきは搬入するための開口部がとても広く、大きな立体の搬入展示が容易なことだ。さらに2階にも小さいが展示スペースがある。 松田の作品は大きな石彫作品が2点、ひとつは長さ6メートル余もあり、2トン以上だと言う。御影石が単純な形に彫り上げられているが、それが6メートルという大きさを持っているこ

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    k10no3 2024/07/04
  • 松本清張『美術ミステリ』を読む - mmpoloの日記

    清張『美術ミステリ』(双葉文庫)を読む。清張の美術に関するミステリの短篇を集めている。「真贋の森」「青のある断層」「美の虚像」「与えられた生」の4篇。 「真贋の森」はなるほど良く出来ている。浦上玉堂の贋作を作る話。古美術の学者と骨董屋、それに売れない絵描きがが組んで玉堂の贋作を作り、大々的に売り込む話だ。清張が骨董の世界に通じていることが良く分かる。 「青のある断層」はスランプに陥った大家に近い画家に、素朴な画家の絵を参考にさせて復活させる話。いや、そんなに簡単にスランプを脱出できるだろうか。 「美の虚像」は亡くなった西洋美術評論界のボスが、若い頃愛人のために金が必要で贋作に手を染めたという話。それで思い出すのが、ある画商(故人)が、某公立美術館に絵を納入しようとして、見積もりに館長へのリベートを計上しなかったためにその取引が破棄されたと語っていたこと。某美術館長も美術業界に影響力の大

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    k10no3 2024/06/29
  • ギャラリー惣の横田節子展を見る - mmpoloの日記

    東京銀座のギャラリー惣で横田節子展が開かれている(6月29日まで)。横田節子は1934年群馬県生まれ、60歳から絵を描き始め、70歳でギャラリー汲美で初個展、最近は毎年ギャラリー惣で個展を開いている。 横田は紙に水彩で描いている。まったく年齢を感じさせない若々しい絵だ。1934年生まれということは今年90歳になる。当に信じがたい作風だ。横田を見れば人は年齢を理由に言い訳を言うことはできないことが分かるだろう。毎年横田の個展を見られることは励みになるというものだ。いつまでも元気で個展を続けてください。 ・ 横田節子展 2024年6月24日(月)―6月29日(土) 11:00-18:30(最終日16:30まで) ・ ギャラリー惣 東京都中央区銀座7-11-6 徳島新聞ビル3F 電話03-6228-5507 http://www.gallery-sou.co.jp

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    k10no3 2024/06/24
  • Kanda & Oliveiraの福田尚代展を見る - mmpoloの日記

    千葉県西船橋のKanda & Oliveiraで福田尚代展「ひとすくい」が開かれている(6月29日まで)。福田は埼玉県出身、1992年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了し、1994-2000年にアメリカに在住した。 福田はのページを折り曲げたり、消しゴムを彫刻したり、回文を作ったりしている。私は東京神田にある小出由紀子事務所での個展を何度か見てきた。昨年は東京都現代美術館の常設展に並べられてもいた。 今回船橋市のギャラリーで開かれた個展では、1階のスペースに消しゴムで作られた彫刻「漂着物/海辺の洞窟」というインスタレーションが展示されている。 2階のスペースでは、ページを折り込まれた書物のシリーズ、消しゴムに彫刻したもの、竹のものさしの目盛りを削った彫刻、オイルパステルで塗りこめられた少女漫画、脱色されたハンカチに刺繍、ほぐされたのしおり紐、画集のコラージュなどが展示されていた

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    k10no3 2024/06/21
  • ギャルリー東京ユマニテの加納光於展を見る - mmpoloの日記

    東京京橋のギャルリー東京ユマニテで加納光於展が開かれている(6月22日まで)。ギャラリーのHPから。 加納光於(1933-)は独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表。1960年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め、日を代表する作家となりました。 (中略) 展では、北九州市立美術館に出品された油彩大作3点(80-83年制作)と1988年に制作された油彩1点を中心に、1970年代の《稲捕り》シリーズのドローイング、1960年代のメタルプリントによる版画を出品いたします。 (上の作品の一部) この80年代制作の油彩4点が素晴らしい。しかし加納さんももう90歳を過ぎている。最近はお元気なのだろうか。制作はされているのだろうか? 新作が出品されていないということはもう制作はされていないのだろうか? ・ 加納光於展 2024年6

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    k10no3 2024/06/19
  • 藍画廊の酒井みのり展を見る - mmpoloの日記

    東京銀座の藍画廊で酒井みのり展「家は記憶が崩れない」が開かれている(6月22日まで)。酒井みのりは2011年日大学芸術学部美術学科版画専攻を修了している。2013年から藍画廊で連続して個展を開き、今回がもう10回目になる。 奥の部屋にはリトグラフの小品が展示されているが、手前の部屋には泥の壁のようなインスタレーションが設置されている。素材は泥などではなく紙のようだが、崩れてくる泥の壁のような造形で見るからに圧倒される。これはタイトルの「家は記憶が崩れない」とどう関係するのだろう。 作家がいなかったので尋ねることができなかった。 奥の部屋にはやはり泥のような素材の人形のような立体と、同じく平面作品が展示されていた。 ・ 酒井みのり展「家は記憶が崩れない」 2024年6月17日(月)―6月22日(土) 11:30-19:00(最終日17:00まで) ・ 藍画廊 東京都中央区銀座1-9-8 奥

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    k10no3 2024/06/18
  • 巷房の遠藤一成展を見る - mmpoloの日記

    東京銀座の巷房で遠藤一成展が開かれている(6月22日まで)。遠藤一成は1971年山形県生まれ、履歴には韓国、オランダ、オーストリアなどで何度も個展を開いたとあるが、日ではエキジビットライブや巷房で個展を繰り返したようだ。 3階の巷房1では静物画や風景画、地下の巷房2では人物画を展示している。その3階の作品がとても良かった。しかし3階の静物画や風景画はみな小品で、サムホールや6号だった。小品で、テーマもありふれたような静物画や風景画なのに素晴らしい作品なのだ。小品なのに全く不満を感じない。大作に十分匹敵する完成度だ。わずか6点の小品が画廊の空間を引き締めている。 【以下3階の巷房1】 【以下、地下の巷房2】 こちらはガラスが反射して見づらくなってしまった。 ・ 遠藤一成展 2024年6月17日(月)―6月22日(土) 12:00-19:00(最終日17:00まで) ・ 巷房1・2・階段下

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    k10no3 2024/06/17
  • スカイ・ザ・バスハウスの森万里子展を見る - mmpoloの日記

    東京谷中のスカイ・ザ・バスハウスで森万里子展「古事記」が開かれている(7月27日まで)。森万里子は1988年文化服装学院スタイリスト科卒業後、渡英。ロンドンのバイアム・ショウ美術学校、1989年から1992年にはチェルシー美術大学(ロンドン芸術大学)で学ぶ、Wipipedia にある。50代半ばくらいか。森ビル創業者の孫にあたる。1997年のヴェネチア・ビエンナーレに出品し、同じ年ギャラリー小柳で個展を行った。宇宙服みたいなコスチュームに身を包み、秋葉原あたりで手に水晶玉を浮かしたような動画を展示していた。2002年には東京都現代美術館で個展を開き、神社を作って展示していた。 ギャラリーのHPから、 メインフロアには形もサイズも様々な敷石に取り囲まれたアクリルの立体作品が置かれます。日各地の磐座(いわくら)(神をおろす依り代としての岩)を巡るフィールドリサーチに基づき制作された作《Ko

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    k10no3 2024/06/15
  • 大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』を読む - mmpoloの日記

    大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』(中央公論新社)を読む。全対話とあるが、1960年、1965年、1968年、1970年の4回になる。 1960年の対話は安保改定に関するもので、政治に無関心な層が多い『週刊明星』で行われ、わずか6ページにしか過ぎない。 1965年の対話は、前年に発表された大江健三郎の『個人的な体験』に対する江藤淳の批判が中心になっている。大江が『個人的な体験』の結末を書き換えた版を作っていたことを江藤は激しく批判する。 大江の発言から、 ところが江藤さんの場合は明治維新という変革をあまり高く評価しないで、たとえば新井白石のことを書いていらっしゃったけれども〔『近代以前』〕、江戸時代からの儒学の伝統がすんなり明治維新につながっていると主張されたのじゃないか。そうだとすると、戦後にわたる際に、戦後体験、敗戦体験が軽視される。ひいては戦後文学をそれほど重要視されな

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    k10no3 2024/06/15
  • 練馬区立美術館の三島喜美代展を見る(その2) - mmpoloの日記

    東京練馬区の練馬区立美術館で三島喜美代展「未来への記憶」が開かれている(7月7日まで)。三島喜美代は1932年生まれ、今年92歳になる。その非常に重要な回顧展になっている。三島は日常的な品物や新聞雑誌、ゴミ箱などを陶で作っている。それだけでもユニークで重要な造形作家だが、晩年に作っていた「20世紀の記憶」と題されたインスタレーションが素晴らしい! 今回(その2)は、レンガ・ブロックのインスタレーション「20世紀の記憶」以外の作品を紹介する。 (1964年) (1971ー72年) (1968年) (1971年) 馬券と出走表のコラージュ (以下1973-74年)陶製 (以下1978年)陶製 (1991-92年)陶製 (1975年)陶製 (1989年)陶、コンクリート (1984年)陶製 (以下2003年)溶融スラグ (2022年)陶製 (2017年)陶製 (2021年)陶製 ・ 三島喜美代展

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    k10no3 2024/06/04
  • 東京オペラシティアートギャラリーの宇野亜喜良展を見る - mmpoloの日記

    東京西新宿の東京オペラシティアートギャラリーで宇野亜喜良展が開かれている(6月16日まで)。宇野亜喜良は有名なイラストレーター、1934年生まれなので今年90歳になる。平日の昼近くに美術館に行ったら、チケット売り場にすでに数十人ほどが並んでいた。美術館のスタッフに、今までこんなに観客が多い展覧会はありましたか? と訊くと、2年前の和田誠以来ですとの答えだった。なるほど、人気のあるイラストレーターは最強だなあと感嘆した。 ポスター 会場に足を踏み入れると、壁一杯に作品が展示されている。膨大な数なのだ。宇野亜喜良の仕事は雑誌やポスターなどのイラストの原画が多いので、小品が中心になる。展示している数が半端ではない。 最後に近い部屋にポスターが並んでいた。そこまで来て何だかホッとした。雑誌などのイラストの原画は美術館の展示にはそぐわないのではないか。1点1点は面白いのに、原画は小さくてそれが滅茶苦

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    k10no3 2024/05/31
  • 豊﨑由美『ニッポンの書評』を読む - mmpoloの日記

    豊﨑由美『ニッポンの書評』(光文社新書)を読む。豊﨑は書評家の第一人者、書は15年前に光文社のPR誌『が好き!』に連載したもの。15講に渡って書評に関するテクニックを詳しく語っている。私もブログで書評の真似事をしているので大変参考になった。ただ、豊﨑は小説書評の対象としており、粗筋やネタばらしなどが話題になっている。小説を取り上げない私のブログとは多少違うかなと思った。 さて、第12講に「新聞書評を採点してみる」と興味深いテーマが紹介されている。豊﨑が朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、東京新聞、産経新聞、日経済新聞の6紙について、2009年4月26日に掲載された署名入りの書評を5段階評価(特A~D)で採点した。 その結果、朝日:A3点、B5点、C3点、D1点。読売:特A1点、A5点、B3点。毎日:特A1点、A5点。東京:A4点、B1点。産経:B3点、C2点。日経:A1点、B4点、C1点

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    k10no3 2024/05/30
  • B_1 Storageの多和圭三展を見る - mmpoloの日記

    東京神宮前のB_1 Storageで多和圭三展「奥遠く」が開かれている(6月15日まで)。多和は1952年愛媛県生まれ、1978年日大学芸術学部美術学科彫刻専攻卒業、1980年日大学芸術学部芸術研究所修了、2009年多摩美術大学彫刻科教授就任、そして2020年3月で多摩美術大学を退職した。しばしばヒノギャラリーで個展を開いている。 多和は鉄の塊を鍛造して作品を作っている。今回立方体のような大きな作品は800kgもあるという。そのほか多数の鉄板を溶接したような作品や、杭のような棒状の作品、ドローイングが展示されている。 また、このほか、近くのStandByというスペースでも多和圭三の作品が設置されている(6月9日まで)。棒=杭状の作品が並んでいる。 ・ 多和圭三展「奥遠く」 2024年5月23日(木)―6月15日(土) 12:00-19:00(日曜・月曜休み) ・ B_1 Storage

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    k10no3 2024/05/29
  • いりや画廊の諸貫きよ恵展を見る - mmpoloの日記

    東京入谷のいりや画廊で諸貫きよ恵展が開かれている(6月1日まで)。諸貫は東京生まれ。2009年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン科金工専攻を卒業している。 2010年にトキ・アートスペースで初個展、以後トキ・アートスペースで4回の個展、またすどう美術館やギャラリーなつか、いりや画廊などで個展を開いている。 「パプリカ」 「あまなつ」 「実るレモン」 「アボカド」 「とうもろこし」 諸貫は鉄を鍛造して作品を作っている。ギャラリー奥に大きな作品が設置されている。「パプリカ」と題された高さ195cmの巨大鍛造作品だ。鍛造という技法でこれだけ大きなものを作るということに驚嘆してしまう。ここまで大きいと正に量が質に転換するという弁証法を思い出してしまう。 ほかに、「あまなつ」とか「実るレモン」、そしてマケットの「アボカド」、「とうもろこし」といういずれも面白い作品が展示されていた。 それにして

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    k10no3 2024/05/28
  • 豊崎由美『時評書評』を読む - mmpoloの日記

    豊崎由美『時評書評』(教育評論社)を読む。副題が「忖度なしのブックガイド」、これが素晴らしい! 書評家としては斎藤美奈子のファンだけど、斎藤に劣らず魅力的な書評を書いている。ほとんど毒舌に近い辛口の書評! 読み終わって推薦されているを早速何冊か注文してしまった。 「私なりの追悼・石原慎太郎」から、 わたし自身、大森望さんと続けてきた『文学賞メッタ切り!』シリーズ(ちくま文庫など)では、長らく選考委員を務めた氏の選評での悪文を「てにをはヌーヴォーロマン」と揶揄し、その狭量な小説感をバカにし、東京都知事時代には傍若無人な差別発言や社会的弱者に寄り添わない政治家としての姿勢を激しく糾弾してきたものです。が、しかし、石原慎太郎は小説家でもあったんです。 2013年9月、栗原裕一郎さんとの共著『石原慎太郎を読んでみた』を原書房から刊行しました(現在は入門篇が中公文庫で、完全収録版はKindleで読

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    k10no3 2024/05/23