準決勝を前日に控えた静かな月曜日、またしても衝撃的なニュースが日本からもたらされた。中田英寿の現役引退発表である。 その日、私はフランクフルトの拠点をシェアしている同業者3人で、近所のスペイン料理屋にいた。客はわれわれしかおらず、店主が一人で切り盛りしている、まったく商売っ気が感じられない店だ。ふと、同業者の一人が「そういえば」と語り始める。 「何か、向こう(日本時間)の夜9時から、中田英が重大発表するみたいですね」 「ふーん。代表引退なら、大いにあり得る話だよね」 と、私。時計を見ると、午後1時45分。日本との時差は7時間だから、あと15分ほどだ。その後、パエリヤができるのを待ちながら、中田英の進退について、とりとめのない話が続いた。 時計の針が午後2時をすぎたころ、先輩同業者の携帯が鳴る。電話の向こうは、日本の新聞社のようだ。会話のやりとりから、どうやら中田英が代表のみならず、現
登壇者 川淵三郎(財団法人日本サッカー協会 会長) 川淵 こんなに早く帰ってきて残念。日本の多くのファンの皆さま、ドイツに駆けつけていただいた延べ7万人位のファンの期待に十分に答えることができない成績で終わったことを、心から残念に思い、申し訳ない気持ちでいっぱい。試合を振り返って、試合内容そのものについての分析は、技術委員会が分析をしてリポートを出すので、私自身の感想はここでは控える。フランス大会に出たときは1回目の出場だったが、まだ真剣に戦うだけの体制がなかった。今回は実力を発揮できるか試される、真の意味でのW杯であったような気がする。私の印象としては、オーストラリア戦で終盤に3点を入れられた場面に(答えが)象徴されていると思う。選手は最終的に疲れ切って試合をしていたという印象があって、どういうわけでそうなったか分析しないと分からないが、個の力の差が明確に出て、選手がそれを感じ、個の力を
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「第1回WBCは大成功に終わった」 ファンが待ち望んだ野球の世界一決定戦は、19日間に渡って行われ、日本が初代世界一に輝くという最高の形で幕を閉じた。初開催ということもあって、審判問題など今後の改善点はいくつかあったが、「第1回ワールドベースボールクラシックは大成功に終わった」と、大会関係者は胸をなで下ろしている。 アジアの野球も、この大会を通じて、あらためて世界と互角に渡り合えるということを実証することとなった。 各国ジャーナリストの大きなリスペクト 世界一となった王貞治監督の今大会での存在感は、各国代表監督の中では群を抜いていた。世界のホームラン王が日本代表を指揮したことで、WBCの格そのものをどれだけ上げたかは、取材を通して明らかであった。 誤審問題があったときも、王監督は取り乱さずに紳士な対応で、次のチャンスを待った。 「おれが日本で習ってきて、やってきた野球とは違う。でも
東アジア選手権で不振の日本と韓国。そのため韓国のメディアは戦前から、ジーコとボンフレーレ両監督の写真を並べて、「負けた方が大変なことになる」とあおっていた。 日本も韓国もワールドカップのアジア予選の勝ち抜きを決めていたが、そのパフォーマンスが悪かったという点では一緒だった。ジーコにはワールドカップ予選の序盤に「解任運動」が置き、ボンフレーレの方には予選突破後に解任を求める声が相次いだ。しかし東アジア選手権での最初の2戦の成績が両国振るわなくても、ジーコとボンフレーレの立場が今はずいぶんと違っていることに韓国人は気づいていない。なぜなら日本にはコンフェデ杯での自信があるからである。特にブラジル戦は引き分けでも悔い無しの、胸を張れる試合だった。 重要なのは、普段サッカーと無関係な人が「コンフェデのときの日本は良かった」という感想を持ったことだ。ヨーロッパに住む僕が会う人と言えば、日本料理屋
明らかにカナリア色の服が多かったスタジアム。しかし2−2と日本がブラジルをあと一歩のところまで追い込んだ時、ケルンのスタジアムは「ニッポン!」のコールで1つになった。スペクタクルな試合に地元のサッカーファンも満足したはずだ。ベルギーから来た記者も、 「ああ、とっても楽しめた試合だ。もうあと4、5分あれば、日本は世界を驚かす結果を出せたかもな。あ、でもジーコは加地のはゴールだと言っているけれど、あれはオフサイドな(笑)」 と試合内容を喜んでいた。戦術ガチガチのサッカーが欧州の主流。日本のサッカーはとても新鮮に映っただろう。試合後のジーコ監督も、これまで見せていたみけんのしわはすっかり消え、母国ブラジルに対し立派な試合をしたことへの満足感、それともプレッシャーからの開放感からか、晴れ晴れとした表情だった。 日本は引いて守っているけれども守備的ではなく、自陣からパスを何本もつなげながら、チャ
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