アップル社の『iPod』戦略を探る(上) 2006年3月 8日 コメント: トラックバック (0) Eliot Van Buskirk 2006年03月08日 私が米アップルコンピュータ社の初代『iPod』(アイポッド)の発表を記事にしたのは2001年のことだった。そのときのiPodは、私がMP3プレーヤーを担当したそれまでの3年間で目にしてきたものとはまったく違っており――なおかつ素晴らしい製品だった。 アップル社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、友人のヨーヨー・マがチェロを演奏するようにテクノロジー関連の記者たちを思い通りに操る。iPodが初披露されたときも、私はイベントの規模と、普段は物静かな仲間の記者たちが上げる歓声に圧倒された。大いに盛り上がる記者たちは、聴衆の中の「アップルの信奉者」と区別がつかないほどだった。だが最も重要だったことは、1.8インチのハードディス