医療法人「徳洲会」と猪瀬直樹東京都知事の間で貸し借りされたという5000万円が大問題になっている。 これがいわゆる“裏金”であれば、猪瀬氏の責任は重大だ。当然、追求されてしかるべきなのだが、一方でこの問題が表面化するまでの経緯には、不審な点も存在する。 徳田毅衆院議員の地元(鹿児島県)選挙区の事情に詳しい元自民党幹部、S氏が不審点について解説してくれた。 「徳洲会グループと徳田毅さん、彼の父親である徳田虎雄さんが政界に多額のカネをバラまき、地元の鹿児島では公職選挙法に抵触しそうな行為が日常化していたことは誰でも知っていたことです。虎雄さんが初当選した20年以上前からずっと続いていました。特に徳之島では、厳密に言うと島民のほとんどが罪の意識なく公職選挙法に違反する行為に加担していたと思います。 でも今までは東京地検はおろか、鹿児島県警さえも関心を示さなかった。そんな“小さな案件”を摘発しても