ローカルネタ、しかも方言ネタが盛り上がりやすいのは全国共通だろう。しかし、山梨県人のローカルネタへの食いつきぶりは、ちょっと異常かもしれない。 2009年に発売された山梨の方言本『キャン・ユー・スピーク甲州弁?』(樹上の家出版)の歴史的大ヒットは、そんな山梨県人の気質を表す典型例といえるだろう。 以前コネタでも紹介したが、同書はいわば甲州弁の教科書。もとい、甲州弁をネタにしたお笑い本。 地元の老舗大型書店・朗月堂書店の年間売り上げランキングでは、2009年に村上春樹著『1Q84』(新潮社)をおさえ1位、2010年には岩崎夏海著『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社)をおさえ、なんと2年連続1位を獲得。異例の快挙を達成した。 本が売れないといわれる時代に、3万冊近くを販売。読者はほぼ山梨県民、もしくは山梨県出身者に限られるのに、である。「自