京都発祥の関西弁「おおきに」が鹿児島県本土で使われていると紹介した20日付の記事に対し、読者から多くの感想が寄せられた。「使うのは本土だけではない」-。離島からも声が届いた。種子島では今も身近な言葉として幅広い世代に浸透しているという。奄美で親しまれている大型スーパーの店舗名の由来になっているという説も浮上。真相を探ると…。 「施設内では利用者の間で『おおきに』が飛び交っている」。西之表市の介護施設を運営する大木謙信さん(40)は、高齢の利用者が「おおきに」と声をかける光景を頻繁に目にする。 島民によると、40代以上は「ありがとう」より「おおきに」と口にする人が多いという。中には「同世代の友人に使うこともある」と語る30代もいた。60代以上が中心だった本土と比べ、若年層にも浸透していた。 西之表市役所で市史編さんなどを担当する荒河翼さん(33)は「中世以降、島主の種子島氏や僧侶らが京都に上