気に入って応援(おうえん)している人や物を意味する「推し」や、より良く見せようとする「盛る」といった表現を他の人が使うことが「気にならない」とする人は約8割に上ることが、文化庁が9月29日に公表した2022年度の「国語に関する世論調査」で明らかになった。ネット交流サービス(SNS)の普及(ふきゅう)に伴(ともな)い、インターネット上で使われやすい言葉が、日常会話の場面でも広まってきたとみている。 調査は、国語に関する意識や理解を調べるために1995年度から毎年実施(じっし)。今年3月、16歳(さい)以上の男女6000人を対象に調査票を郵送し、3579人(59・7%)から回答を得た。 新しい表現では、「推し」は82・1%、「盛る」は80・6%が、他人が使うことについて「気にならない」と回答。「冗談(じょうだん)などがつまらない」という意味の「寒い」は78・7%、「異様だと感じてあきれる」を意