日本の言語教育は、明治以来常に英独仏の外国語が中心だった。日本人が、日本語を言語教育の中心に据えなかったのである。グローバル化の進む今、英語支配はさらに拡大し、日本語は二の次にされ、その存在さえ危ぶまれる事態となっている。 本書は、日本語を言語教育の中心に置くことを提案する、日本語防衛のための言語教育政策論である。また、英語支配への対応として、日本語を護る言語戦略の確立を訴える。さらに、英語教育についても、英語力増強の技能教育ではなく「人格形成のための英語教育」を提案し、言語教育が人間形成のために貢献すべきものであることを主張する。 著者のこの10年ほどの講演と論文の中から選りすぐりの論考を集めた、刺激的な言語教育論。国語教師、英語教師、言語教育研究者必読の書である。 序 章 「日本語保護法」の制定を急げ!―日本語の安全保障のために 第一部 英語中心主義を脱却せよ! 第一章 日本語を護れ!
2000年以降、読者を増やし続けているライトノベル。このライトノベルの文体や表現の特徴とは何か。どのような表現方法を駆使してどのような効果を狙い、読者にどうアピールしているのか。その過程で日本語がどのような姿で創造・消費されるようになってきたのか。この書き言葉のディスコースの中で起こる現象に焦点をあて、多角的な分析を試みる。現代の日本、特にポピュラーカルチャーの世界で、日本語はどのような機能を果たしているのか、今私たちの生きる言語文化をライトノベルから読み解く。 第1章 ライトノベルという現象 ライトノベルの定義と種類 歴史的背景 ライトノベルの周辺 ノベライズとライトノベル化 マルチメディア展開 ポストモダンとライトノベル 近代文学の終わり 自然主義的リアリズムからマンガ・アニメ的ライトノベルへ ジャンルとしてのライトノベル ライトノベルと非ライトノベル 第2章 ライトノベル表現の概観
大正14年(1925年)に創刊された、長い伝統を持つ月刊の学術専門誌「國語と國文學」は、2011年10月号をもってぎょうせいが発行元から降りることが発表され、一部では休刊の噂がでていましたが、明治書院が本誌の発行を引き継ぐこととなりました。 ●88年の歴史を持つ本誌は、東京大学国語国文学会が編集する学術専門誌で、東京大学関係者に限らず、広く国語学、国文学の研究者から募集した投稿論文を掲載、学会への登竜門的役割をも果たしています。歴代の編集代表には、藤村作、久松潜一、時枝誠記、市古貞次、松村明、秋山虔、三好行雄、久保田淳など、それぞれの時代を代表する国語、国文学界の重鎮の名が並び、同誌の権威の高さを示しています。 ●東京大学国語国文学会会長で、現編集代表の長島弘明氏から、後継の発行元となることの依頼を受けた明治書院は、これまで、日本語学、日本文学関係の専門書を多く刊行しており、伝統と権威をも
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く