知られざる名古屋のローカルうどん「ころ」とは? 暑くなってくると、食べたくなるのが「冷たい麺」だ。ざるそばはもちろん、冷やし中華やぶっかけうどんなど、そのバリエーションは多い。 ここで紹介する「ころ」も夏に食べたいもののひとつ。だが、ころと聞いて、どれだけの人がピンとくるだろうか。いや、全国的にはほとんどいないんじゃなかろうか。 「ころ」とは、愛知県や岐阜県あたりで食べられている、冷たいうどんのことだ。いや、厳密には「冷たい」というよりも「温かくない」という表現のほうが正しい。 ころは、茹でたうどん玉に、うどんつゆをぶっかけたうどんである。 「え、それだけ?」 ええ、それだけ。ウケるほどシンプル。辛うじて具材にかまぼこやほうれん草がのっていたり、薬味にネギやおろしショウガを使うくらいだ。 そして、ここに「温かくないうどん」の秘密がある。讃岐うどんのように茹でてから冷水で締めるようなことはし