ブックマーク / todaigcoe.hatenadiary.org (3)

  •  水の新素材・アクアマテリアル誕生 〜相田研究室〜 - 科学が変わる、化学が変える。

    「優れた研究」の基準というのは人によっていろいろであると思いますが、科学関係の物書きをしている身の筆者には、ひとつ明快な定義があります。「専門家以外の人にも、ひとことで説明できる研究であること」です。実際ノーベル賞級の仕事というのは、「電気を通すプラスチックができた」「分子の左右を作り分けた」「細胞を光らせて生命現象を目に見えるようにした」など、たいていの場合一言ですぱっと説明ができるものです。 今回紹介する「アクアマテリアル」(論文:Nature 2010, 463, 339–343)はこの定義にまさに当てはまる、というよりそれを越えてしまったものです。何しろ「水からプラスチックを作った」という、まるで夢物語のような話なのですから。この驚くべき新素材は、水にごく微量の粉末3種類を加え、かき混ぜるとものの3秒でできあがります。95%以上が水分から成るにもかかわらず、20倍の長さに引き延ばし

     水の新素材・アクアマテリアル誕生 〜相田研究室〜 - 科学が変わる、化学が変える。
    k_wizard
    k_wizard 2010/04/27
    材料
  • フラーレンをベースとした有機太陽電池〜松尾研究室〜 - 科学が変わる、化学が変える。

    Angewandte Chemie誌のEarly Viewに、当拠点の松尾豊特任教授・中村栄一教授の連名での論文が掲載されました。松尾先生は35歳、この4月に研究室を立ち上げたばかりの気鋭の研究者です。 松尾豊特任教授 松尾研究室は「光電変換化学講座」の名の通り、フラーレン誘導体をベースとした太陽光発電を主体に研究しています。フラーレン誘導体合成反応の開発といった基礎研究から、商品としての実用化までをトータルで目指す研究体制をとります。このためフラーレンの化学変換技術に関しては世界でも最高レベルにあり、実用化に関しても多くの実績を持つトップメーカー・三菱化学と組んで、強力な体制を築き上げています。 今回の論文は、C70誘導体の合成と性質の解明という、基礎に近い方の研究です。このエントリではこの論文の紹介と共に、太陽光発電についても後半で取り上げたいと思います。 松尾先生が中村研究室の助手で

    フラーレンをベースとした有機太陽電池〜松尾研究室〜 - 科学が変わる、化学が変える。
  • 科学が変わる、化学が変える。

    水族館という施設は、老若男女を問わず常に人気があるようです。我々が普段見る陸上の世界とは全く違う、素晴らしく豊穣なもう一つの世界を垣間見ることができるからでしょう。 実は分子レベルで見ても、海の生物は陸上とは全く違った世界を造り上げています。海洋生物の生み出す化合物は極めて多彩であり、陸上生物には見られない不思議な構造のものが数多く存在します。これはすなわち、人類にとって有用な化合物――もちろん危険な化合物も――が、多数潜んでいるであろうことを意味しています。 多様な海洋化合物の中でも特に目を引く一群として、ポリエーテル類と呼ばれる物質群があります。多数のエーテル環(酸素原子を一つ含む環)がずらりと梯子状に連結しており、竜を思わせるようなきわめて奇妙な構造で知られます。 これらポリエーテル類は、見た目が変わっているだけではありません。これまで知られている低分子化合物の中でも、最強クラスの毒

    科学が変わる、化学が変える。
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