第1回 : 「ディフェンス戦術の類型」 アルゼンチンの名将メノッティは現代のマーキングについてこう言っている。 「マンマークが廃れていったのは、人に付ききれなくなったことが原因だ。」 一方、オランダが生んだ英雄ヨハン・クライフはプレッシングの誕生の経緯についてこう言っている。 「プレッシングが生み出されたのは、パスに付いて行けなくなったことの証拠である。」 余程注意していなければ、彼らがそれぞれまるで違うことを言っているように聞こえるかもしれない。 メノッティはそれを概念的に、クライフは具体的に表現しているため分かりにくいが、彼らは実は同じことについて述べている。 これらの発言の論拠を導き出すには「相手の攻撃をどこの段階で止めるのか?」というサッカー永遠の命題について、幾分か思慮を廻らす必要がある。 ■ディフェンス戦術の歴史 ■マンマーク全盛の時代 近代のサッカーとそれ以前とで大きく違う点
November 19, 2006 00:29 カテゴリ戦術理論:守備戦術 ゾーン・ディフェンスの要諦(1) ボールを基準とした守備 Posted by m:blue(edit) No Trackbacks Tweet オシム氏が基本的にマンツーマン・ディフェンスに軸足を置いていることもあって、近頃マンツーマンかゾーンかという議論が方々で行われている。ということで今回は主にゾーン・ディフェンスの要諦について簡単に見てみよう。 ゾーン・ディフェンスはボールが基準点になる まず"現代的"なゾーン・ディフェンスでは、ボールを基準点にしてフォーメーションを形成することがポイントだ。各ディフェンスはゾーン・マーキングを通してある一定のゾーン(スペース)をカバーすることを求められているものの、ボール保持者と自陣ゴールの位置に応じてブロックを形成してポジションを修正・変更しながら守る。 左図は4−4−2
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く