ブックマーク / econ101.jp (8)

  • ノア・スミス「なんで Twitter にいるアメリカ人学者たちはあんなにヤな奴なの?」(2024年7月1日)

    Prashant Garg & Thiemo Fetzer の愉快な共著論文が新しく出てきた.主題は,Twitter で投稿してる学者たちについて.著者の Garg が研究結果を要約してる連続ツイートをこちらで読める.一般に,学者たちは読者が予想してるとおりの人たちだ――世間一般の人たちに比べると,より合理的で,それほど回りにとって厄介な人じゃなくて,それほど自己中心的でなく,社会主義寄りで,文化面ではより自由尊重で,気候変動についての懸念が強い: Source: Garg & Fetzer (2024) でも,それは他のいろんな国々の人たちもふくめた学者全般の話だ.アメリカの学者たちは,ヨソの学者たちとはちょっとばかりちがってる.アメリカの学者たちは有意に自己中心的で厄介で感情的な度合いが高い: Source: Garg & Fetzer (2024) どうしてアメリカの学者たちの方がひ

    ノア・スミス「なんで Twitter にいるアメリカ人学者たちはあんなにヤな奴なの?」(2024年7月1日)
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    ka-ka_xyz 2024/08/18
    あ、エリート過剰生産本のことを忘れてたのを今思い出した。https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152103635 来月。
  • ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)

    通説では,1990年にかの不動産バブルがはじけてから日は「失われた○十年」に苦しんできたという話になっている.実のところ,一人あたり GDP を見ると,他の豊かな国々にくらべて日の実績が見劣りしはじめた起点は1990年ではなく1997年に思える.97年といえば,アジア金融危機のあった頃だ. この「失われた○十年」論に対して典型的に向けられる反論では,こう語られる――日が停滞しているように見えるのは,大半が人口の高齢化によるものであって,実際の生産性で見ると日は2000年頃から問題なくやっている.新しく出た Fernandez-Villaverde, Ventura, & Yao の論文は,こう主張している: 多くの先進諸国では,この数十年で,高齢化にともなって,一人あたり GDP成長と労働年齢の成人一人あたり GDP 成長のちがいは大きくなってきている.日のように一人あたり GD

    ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)
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    ka-ka_xyz 2023/11/28
    そいや90年代終わりからゼロ年代初頭ぐらいにかけて、金融資産非所有世帯がすごい増えてて https://twitter.com/ka_ka_xyz/status/800260390777016320 団塊世代リタイアはもうちょい先だし金融危機の影響?
  • アダム・トゥーズ「北京が直面するコロナ対策の悲劇的なジレンマ」(2022年12月2日)

    独裁者が恥をかいたという知らせは一般的には喜ばれるが、それが国家の悲劇や真にグローバルな問題をも招くとしたらどうだろうか。 10月に習近平が彼個人による中国の体制の完全支配を宣言したことは、中国歴史にとって不吉な転換となり、世界中の自由の友たちの間に悲哀をもたらすことになった。2020年以降、習近平の個人的権威を主に支えているのは、「人民至上、生命至上(人民とその生命を何よりも優先する)」を掲げる「コロナウイルスの蔓延を阻止するための全面的な人民戦争」、すなわちゼロコロナ(中:清零、英:Zero Covid)である。 習近平政権の最も誇らしい自慢は、米国が100万人以上の新型コロナウイルスによる死者を記録したのに対し、中国はわずか5000人余りであるという事実である。2020年5月15日から2022年2月15日まで、世界中で毎日何千人もの人々がコロナで亡くなっている中、中国土での死者は

    アダム・トゥーズ「北京が直面するコロナ対策の悲劇的なジレンマ」(2022年12月2日)
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    ka-ka_xyz 2022/12/04
    しかしほんと、ワクチン接種よかあれだけ強権的なロックダウンの方が民衆から受け入れられやすいというのは良くわからないな(パターナリズムな強権体制が民衆におもねるというのは割りと前例があるので分かるけど。
  • タイラー・コーエン「メキシコ人は寒さで死んでる」(2022年5月1日) – 経済学101

    [Tyler Cowen, “Mexicans die from the cold,” Marginal Revolution, May 1, 2022] 研究では,1998年~2017年の期間にメキシコにおいて気温が死亡率におよぼした影響を検討する.我々の検討により,メキシコの死亡者のうち 3.8パーセントは適正水準に達しない気温によって引き起こされている(毎年 26,000名).しかし,天候に関連した死亡者のうち,92パーセントは寒さに起因するもので,「寒い」天候(摂氏 12度以下)や「いくぶん寒い」天候(摂氏 12度~20度)によって生じている.暑い天候による死者は,わずか 2パーセントにすぎない.さらに,所得分布の底辺層では,気温による死亡率は2倍になっている.最後に,研究では,国民皆健康保険制度の Seguro Popular によって,2004年以降に寒い天候から少なくとも

    タイラー・コーエン「メキシコ人は寒さで死んでる」(2022年5月1日) – 経済学101
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    ka-ka_xyz 2022/05/02
    これ翻訳は「風邪」でいいの?と思ったら「寒さ」に修正されてた
  • タイラー・コーエン「ドクター・ファウチのシュトラウス主義(蒙昧論法)」(2020年12月24日)

    Dr. Fauci, Straussian by Tyler Cowen December 24, 2020 at 2:01 pm in Medicine Science ドクター・ファウチは、何百万ものアメリカ人が指針が求めている人物であり、トランプ政権でアドバイザーを務めており、次期バイデン政権でも務める予定の人物だが、最近になって、集団免疫の推定値を徐々に引き上げ始めている。 パンデミックの初期だと、彼は、ほとんどの専門家と同じく60~70%の推定値を持ち出す傾向があった。一月ほど前、彼はテレビのインタビューで「70ないし、75%です」と言い始めた。そして先週、CNBCのインタビューでは「75ないし、80ないし、85%です」や「75から85%以上ですね」と言っている。 翌日の電話インタビューで、彼は、徐々に、しかして意図的にゴールポストを動かしているのを認めた。ファウチ曰く、「私がポ

    タイラー・コーエン「ドクター・ファウチのシュトラウス主義(蒙昧論法)」(2020年12月24日)
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    ka-ka_xyz 2020/12/26
    タイトル(というか訳語)変わった?
  • タイラー・コーエン「ピアレビュー制度はみんなが思ってるより新しい」

    [Tyler Cowen, “Peer review is younger than you think,” Marginal Revolution, September 17, 2017] ベン・シュミットのブログによると,「ピアレビュー」という言葉が一般的になったのは1970年代になってのことにすぎない〔※グラフはグーグル ngram viewer の検索結果〕: 実際に学術誌での慣習がどうなっていったのか詳細を知りたいところだけど,ぼく個人の感覚だと,ごく最近になって外部査読者のチームによる査読が一般的になるまでは編集部による査読が基だったと思う.たとえば,1956年に American Historical Review は投稿論文のコピーを1部しか求めていなかったし,1970年ごろまでずっとそれは変わっていなかったようだ.おそらく,編集の方で写真複写をつくってたんだと思う.どう

    タイラー・コーエン「ピアレビュー制度はみんなが思ってるより新しい」
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    ka-ka_xyz 2017/09/18
    これ見て思い出したけど、M・R・ジェイムズ『人を呪わば(原題: Casting the Runes、初出1911年)』で、話の発端が論文投稿へのブラインドピアレビューなんだよな。
  • ポール・クルーグマン「芸人としての経済学者」

    Paul Krugman, “Economists as Entertainers,” Krugman & Co., December 26, 2014. [“The Oz Effect,” The Consciece of a Liberal, December 20, 2014.] 芸人としての経済学者 by ポール・クルーグマン Christopher Gregory/The New York Times Syndicate イギリスの研究者たちによると,ドクター・オズが語っている健康アドバイスの半分以上は,根拠レス(主張を支える根拠がない)か,間違っている(根拠は彼の言い分と矛盾している)んだそうだ.Vox のジュリア・ベルズが言うには,意外でもなんでもないとのこと:「なにより,オズは娯楽産業の人間だ」と彼女は書いている(リンク). でも,今回の要点はそこじゃない.要点は,娯楽産業

    ポール・クルーグマン「芸人としての経済学者」
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    ka-ka_xyz 2014/12/28
    ・・・紫
  • ポール・クルーグマン「不運な失業者たち」

    Paul Krugman, “The Unlucky Unemployed,” Krugman & Co., May 30, 2014. [“Unemployment: It’s Not Personal,” May 17, 2014.] 不運な失業者たち by ポール・クルーグマン VAN DAM/The New York Times Syndicate 先日,『ワシントン・ポスト』の記者マット・オブライエンがアメリカの長期失業について書いた記事は,興味深くもあるし,気持ちが落ち込みもする.それによると,長期失業は基的に不運の問題だという:不景気なときに誰かがレイオフされたとして,その人は新しい職を見つけるまで苦しい時期を過ごすことになる;しかも,失業が長引けば長引くほど,仕事を見つけるのは難しくなる. この分析には同意するしかない――1つ付け加えるなら,オブライエン氏の取材結果は,こ

    ポール・クルーグマン「不運な失業者たち」
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    ka-ka_xyz 2014/05/31
    「履歴の空白期間をゆるさないのは旧態依然な日本企業がどうたらこうたら」って話を昔読んだか聞いたかした気がするが、海の向こうでも変わら無いらしい。
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