大阪のシンボル・通天閣(大阪市浪速区)で、戦前の初代通天閣にあった天井画が72年ぶりによみがえり、報道陣に23日公開された。色鮮やかな花園に、3羽のクジャクが遊ぶ様子が描かれている。一般公開は7月3日から。 かつての天井画は初代通天閣の入場口にあり、昭和18年に映画館の火災の延焼により焼失した。新しい天井画は長辺17メートルの八角形で、日本画家の沖谷晃司さんが資料をもとにデザインを再現。原画をフィルムに印刷し、天井にはりつけた。当時の化粧品の広告なども忠実に復元されており、夜間はライトアップで楽しめるという。 通天閣を運営する通天閣観光の西上雅章社長は「父親から天井画の素晴らしさを聞いていた。長年の悲願がかない、新しくきれいな装いでお客さんを迎えられる」と笑顔を見せた。