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ブックマーク / chikawatanabe.com (13)

  • ゴーストキッチン:モビリティ変革による土地利用の変化とレストラン事業の再構築

    Photo by Jesús Terrés on Unsplash トラビス・カラニックはUberに悪の帝国的カルチャーを作り出した人として有名である。 彼がまだUberのCEOだった頃、「いい人」で有名なAirbnb創業者のブライアン・チェスキーと定期的に会い、「世界中でかなり違法だが急成長しているシェアリングサービス」の創業仲間として情報交換、毎回会った後にカラニックは「もう少しうちの事業もマイルドにした方がいいかな」、チェスキーは「もう少しうちの事業も攻撃的にした方がいいかな」と周囲に漏らしていたという逸話をカラ・スウィッシャーが語っていたが、さもありなん。 そんなダースベーダー的カラニックが、これやこれでUberから追放されたのが2017年。そしてソフトバンクにUber株の一部を$1.4B (14億ドル) で売却した後、現在に至るまで注力しているのがCloudKitchensという

    ゴーストキッチン:モビリティ変革による土地利用の変化とレストラン事業の再構築
    kabukawa
    kabukawa 2020/06/02
  • Amazonの噂で一気に下がるもの: Amazonのマーク・トウェイン化

    (近所の郵便局の再配達ボックスの山。ほとんどAmaon) 前回書いたAmazonのヘルスケア業界進出(の可能性)は、業界内でも様々な地殻変動を起こしている。 株価に見るAmazon競合への市場の冷たい目 まずは株価に見る世の中の総意としては「保険会社も、処方箋売ってるドラッグストアも問屋も相当まずい」という感じ。(北斗の拳的に言うと「おまえはもう死んでいる」状態。古いけど。) 1月末に JPモルガンとバークシャーハサウェイとのヘルスケアコンソーシアムを発表した時はドラッグストアのCVSの株価はその日のうちに6パーセント以上下がった。保険会社では、エトナが5パーセント近く、アンセムが7%近く下がっている。また世の中ではあまり知られていないが処方薬のバックエンドの管理をしているエクスプレス・スクリプツに至っては10%以上下がった。(エクスプレス・スクリプツは売上げが1000億ドル(10兆円超)

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    kabukawa 2018/03/15
  • Amazonの医療界の野望

    高コストで崩壊しつつあるアメリカの医療に一筋の光明が見え始めている。光源はAmazon。先月JPモルガンと(ウォーレンバフェットの)バークシャーハサウェイと3社で「3社の関連企業の社員の医療コスト削減のために協力しあう」と発表した。 ただし、具体的に何をするかは未定とのこと。 世の中は「Amazonが健康保険に進出」とか「Amazonが処方箋事業に進出」などと言っているのだが、私は個人的に「健康保険から医療機関まで垂直統合した大医療サービスを作る」と予想している。 なぜかというと・・・・ 1)健康保険会社を始めたくらいでは医療コストの削減はできない この円グラフはアメリカの医療コストの内訳。 CDC(アメリカ疾病管理予防センター)のデータから作ってみました。青いところが保険会社のコスト。ここだけ効率化してもダメ。処方薬もそれなりに大きいが、やはり病院と医師のコストが最大のポイント。 なぜ医

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    kabukawa 2018/03/09
  • 女性が4%アグレッシブに働けば男女賃金格差がなくなるかもしれない

    昨日のFreakonomicsのポッドキャストで、Uberの運転手の男女間の賃金格差の研究結果が取り上げられていた。Uberの運転手は男女に関係なく仕事が割り振られ、しかも誰でも24時間好きな時間に働ける。これまで男女の賃金格差の原因とされてきた「仕事の与えられ方・評価の不公平」とか「女性に必要な働く時間のフレキシビリティの欠如」といった要因を取り払った場合に何が起こるかが測定できる、という発想の研究である。 かような要因がないので、差はゼロ、もしくは乗客に女性運転手の方が好まれるからもしかしたら女性の方が稼ぐのでは、との予想に反して、結果は「男性の方が時間あたり7%女性よりも稼いでいる」というものであった。 さらに分析すると、7%の差分のうち20%は「働く時間と場所」による。時間については、単価が高いのは夜中と日曜午後、とのことだが、男性は夜中、女性は日曜午後に働く傾向があり、それでやや

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    kabukawa 2018/02/12
    “この「7%格差」というのは男女間賃金格差として、他の要因を除いても残るかなり普遍的な数字らしい。そして今回の調査ではその差は差別ではなく、働き方の違いで起こるということになった。”
  • 購読しているPodcast

    <2018年5月26日一部追記しました> 昨日「家事はPodcastを聞きながら」と書いたら、どんなPodcastを聞いているか教えて欲しいという質問があったので下記列記します。ラジオで聴けるものもあるのですが、Podcastだと2倍速で聞けるので量がこなせる。ただ、シリコンバレーの人は早口なので1〜1.5倍くらいが限界。下記にあるa16zのポッドキャストで、イノベーションのジレンマのクリステンセン教授と、マークアンドリーセンが話している回は「東と西の対決」という感じで、普通に1倍速で聞いても、クリステンセン教授が0.5倍速で話してマークアンドリーセンは2倍速で話している感じでかなりシュール。 1. 欠かさず聞くもの <テクノロジー系> Recode Decode, Hosted by Kara Swisher (私が聞くスピード:1〜1.5倍速) シリコンバレーで最も有名にして最も恐れら

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    kabukawa 2018/01/13
  • 幼児も年寄りも指がふやけないことを知っていましたか?

    「しばらく水に浸かると指がふやける」という現象が、実は水分でブヨブヨになっているわけではなく、滑りやすい場所でグリップを良くするための適応だった、という説がNatureに載ったのが2013年のこと。タイヤの溝みたいな機能があるとのこと。 神経の働きでできるものなので、年をとって神経が鈍くなってくると指もふやけなくなるそうだ。言われてみると、確かにもう子供の頃のように盛大にシワシワにならなくなった。というか少々風呂に浸かったくらいではビクともしないツルツルのまま。ちょっとショック。 ちなみに、生まれたばかりの子供も神経が発達するまでは指はふやけないそうだ。なるほど、と自分の子供の指をしげしげと観察したところ、確かに最初のうちはふやけない。その後も経過観察を続けたところ、3歳になるかならないかという頃、ある日突然お風呂に入っていたら指がふやけた。 鬼の首を取ったように「ほら、指シワシワになった

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    kabukawa 2018/01/13
  • 公共財化するGoogle自転車は毎週何百台も行方不明に

    シリコンバレーにたくさんあるもの、それはベルギー製の高級バスである。テクノロジー企業の社員送迎用で、北はサンフランシスコ、西は風光明媚な港町サンタクルーズなど広域から通勤する社員が、高速wi-fi 完備の高級シートでゆったりと通勤することができる。 グーグルで300台以上、アップル200台以上、フェイスブック150台以上はあるようだ。(ちなみに一台50万ドルするらしい。) (アップルバスに包囲される) このバスで通勤したら、就業時間中のオフィスビル間の移動はどうするのか。 Salesforce は今度サンフランシスコの61階建て高層ビルに入居するようだが、通常、シリコンバレーの会社は複数の低層の建物からなる大学キャンパス形式だ。何十棟もあるグーグルではコアとなる建物群だけでも2〜3キロの範囲に点在しているので、その建物間の行き来はかなり大変。会議室が足りないこともあって社内会議は Web

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    kabukawa 2018/01/09
  • 1年で480倍になったリップルコインをタンスの裏から見つけた話

    さて、何でも自分で試してみるというのが私のモットーなのだが、 Facebook 広告人体実験、オンラインショッピング、洋服レンタルだけでなく、暗号通貨も色々試している。前回、2013年にプチブームがあった時に日米欧の取引所に口座を開設してビットコインを買ってみたり、それ以外にもDogecoinと言う柴犬がキャラクターのコインを買ったり、まあ色々なことをしてみた。 そして2014年に大体のものの価値が下落した時点からすっかり塩漬けにしていたのだが、今年になってRippleというコインがものすごい値上がりしているという噂を聞きそういえば持っていたなと思って探してみた。(タンスの裏、というのは嘘で、データのカオスから、というのが当。) (追記:現在、コインはRipple CoinではなくXRPと呼ぶのが正しいそうです。会社はRipple、それとは独立したものとしてXRPと整理したそう。私の年が

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    kabukawa 2018/01/05
  • Theranosのその後

    Theranosウォッチャー渡辺です。冒頭の写真はTheranos社。今月に入っていろいろ動きがあり、340人レイオフ(しかしまだ450人残っているらしい)、血液検査所はすべて閉鎖、同社に$100M投資したヘッジファンドがついに訴訟。Vanity Fairの記事によればFBIまで調査に入っているらしいので、まだまだこれからいろいろありそう。CEOのElizabeth Holmesはこの際銀行に残っているお金を持ってモスクワとかに亡命したらいいんじゃないだろうか・・・というのはnone of my businessですね。ご人は(テニスの)Serena Williamsとパーティーでニッコリしてるし。 なお、Yomiuri Onlineの深読みチャンネルにも、Theranosについて書いたコラムを9月23日に掲載いただいている。しかしながら自分のブログ以外に書いたものはどんどん消えてしま

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    kabukawa 2016/10/13
  • ファッションはビッグデータでパーソナライズできるのだろうか - ON OFF AND BEYOND

    最近「買う側が何がくるかわからない福袋的洋服詰め合わせオンライン販売」を試してみた。「所有しない人生を目指しているんじゃないのか」と言われそうだが、まぁ物は試しである。「好きなものだけ買って残りを返送する」という仕組みなので、嫌だったら買わなくても良いという気軽さもありStichFixとM.M.LAFLEURという2社に詰め合わせの箱を送ってもらった。 StitchFix StitchFixはサンフランシスコで2011年創業。これまでに4675万ドルを調達している。 「福袋箱」は単発で一回だけ買ってもいいし、毎月、3ヶ月ごとなど定期的に送ってもらっても良い。一応箱代として申し込み時に20ドルをクレジットカードから引かれるが、もし何か購入すれば購入代金からその分引いてもらえる。アイテムの平均価格は55ドルとのこと。 「データ解析でユーザに最適な商品を」ということでデータサイエンティスト60人

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    kabukawa 2016/09/08
  • 所有しない人生。洋服を借りて暮らす

    2ヶ月ほど前からRent the RunwayのUnlimitedという「会費制洋服のレンタルサービス」を利用しているのだが、「これはすごいサービスなんじゃないか」とジワジワ感じている。 個人的にモノはなるべく持たないのが望ましいと思っている。なぜなら、1)すっきり整った環境が非常に好きだ、しかし2)整理整頓が苦手(できるのだが、「片付いていさえすれば良い」という見た目重視なのでどこにしまったかわからなくなる)、というのに加え、3)なんでもなくす、という重大な課題も抱えているからである。 まずは整理した。5年くらい前からよほどのことがない限り紙のは買わないようにしている。もちろん、「電子版だと読んだ気がしない」「はやはり紙に限る」と最初は思ったのだが、きっと紙、というかパピルスが出始めた当初はみな「粘土板に彫りつけてないと読んだ気がしない」と思ったに違いない、と数年頑張ったら、「画面

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    kabukawa 2016/08/23
  • IoT最優秀賞 – Tile

    Tileは、鍵などの小物がどこにあるかをトラックしてくれるガジェットである。いろいろ試しているIoT製品の中で「これがない生活には戻れない」と心から思う唯一の製品なので、個人的に「IoT最優秀賞」を進呈します。 Tileは、冒頭の写真にあるような白くて角の丸い四角な物体である。携帯に別途アプリをダウンロードして、BluetoothをOnにし、アプリに個別のTileを登録して適宜名前をつける。「車の鍵」とか「財布」とか。これで準備完了。対象物体を探したいときは、アプリを開いてその物体のTileのFindボタンをタップすればそのTileから♪ターンラララララ・ランランラン、という感じの電子音が流れる。 さらに、写真にもある「tile」の「e」のところを二度押しすると、今度は携帯から♪ターンラララララ・ランランラン、という音楽が流れるので、「あ、携帯どこ?」という時にも役立つ。 ものをなくさない

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    kabukawa 2016/08/23
  • 全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威

    by torbakhopper @flickr 全産業のソフトウェア化 いま世界は、全産業がソフトウェア化していく過程にある。差別化要因がハードからソフトに移行する中で、高付加価値なソフトを開発する力のない企業は廃れていくという現象が今後たくさんの業界で起こっていくと考えられている。問題はそれがどれくらいのスピードで起こるかだが、私の読みは10-15年、というところ。(そう思う理由はまた別途書きます。) 2011年に、Marc AndreessenがWall Street JournalにWhy Software Is Eating The Worldという文章を寄稿した。この”software eats the world”という表現のインパクトもあって、未だに語り継がれる記事になっているが、その中でAndreessenはこう言っている。 we are in the middle of

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    kabukawa 2016/03/17
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